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レッドブル・ホンダ誕生か否かは5月末までに確定

2018年05月08日(火)17:24 pm

レッドブルが2019年シーズンをこれまで同様ルノーPU(パワーユニット)で戦うのか、あるいはホンダPUに切り替えるのか、その答えが5月末までに出されることになりそうだ。

今季のF1第4戦アゼルバイジャンGPが開催されたバクーにおいてレッドブル・レーシングとホンダの代表者たちが来季のPU供給に関する正式な話し合いを開始したことが明らかとなっている。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、各チームに対して翌シーズンにどのメーカーのPUを使用するのかを5月15日までに申告しなければならないというルールを定めている。

だが、実際にはそのルールは必ずしも厳密に運用されるものではなく、チームとメーカー側の合意があれば正式決定は遅らせることも可能とはなっている。

■レッドブルに与えられた最終期限は5月末

そして、伝えられるところによれば、ルノーがレッドブルに対して15日(火)ではなく31日(木)まで決断の猶予を与えることを決めたようだ。

ルノーF1プロジェクトを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)は、母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。

「5月31日を過ぎれば、我々は2019年にルノーエンジンを(レッドブルに)供給することを保証できなくなる」

「我々はすでにレッドブルに2週間の猶予を与えている」

「12年間に及ぶ良好な提携を経て、我々としてはレッドブルとの関係を継続する準備はある」

そう語ったアビテブールは次のように付け加えた。

「一番の問題は、時間だ」

現在、ルノーは自分たちのワークスチーム以外にレッドブルとマクラーレンにPUを供給している。だが、もし2019年にレッドブルがホンダにスイッチすることになれば、ルノーPUを搭載するのはルノーとマクラーレンの2チームだけとなってしまう。

3チーム分のPUを製造するのか、あるいは2チーム分だけとなるのかは、製造計画上かなり大きな問題となることから、ルノーとしては5月いっぱいしかレッドブルに決断の猶予を与えられないということだ。

■レッドブルの判断はいかに?

一方、レッドブルとしてはシーズン開幕当時、来季ホンダにスイッチできるかどうかは少なくともシーズン前半のトロロッソ・ホンダの様子を見て決めたいとの意向を示していた。

今季の第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが予選6番手、決勝でも4位という好成績を残したトロロッソ・ホンダだが、続く第3戦中国GP、第4戦アゼルバイジャンGPではまだパフォーマンス不足であることが指摘されていた。

今後の改善を信じてレッドブルが来季からホンダPU搭載に踏み切るのか、あるいはルノーで継続するという保守的な決断に至るのか、あと3週間ほどでその答えが明らかになりそうだ。

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