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【FP3レポート】ベッテルが予選前にペースアップ ホンダ勢は苦戦/F1アゼルバイジャンGP

2018年04月28日(土)20:38 pm

2018年F1第4戦アゼルバイジャンGPが4月28日(土)、バクー市街地サーキット(1周6.003km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間19時)から行われたフリー走行3回目でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップに立った。

●【他の画像とFP3結果】F1第4戦アゼルバイジャンGPフリー走行3回目のタイム差、周回数

曇り空のもとでスタートされた予選前最後のセッションとなるフリー走行3回目だが、ルノーを除くすべてのチームがここに持ち込まれたタイヤの中で最も軟らかいウルトラソフトに特化した走行プログラムを展開する。

昨日行われたフリー走行1回目で10番手、2回目で11番手とあまりペースが上がらなかったフェラーリのベッテルが今日は序盤から安定した走りを見せてトップタイムを刻んでいく。

一方、昨日のフリー2でトップタイムを刻んでいたレッドブルのダニエル・リカルドはセッション前半には決勝を想定したロングランを重視したプログラムを展開していく。

60分間で行われたセッションが折り返し点を迎えたころには、フェラーリのベッテルとキミ・ライコネンが1-2体制を築き、それにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が続くという形となった。そして今季まだノーポイントのウィリアムズのランス・ストロールが5番手、同じく序盤は苦戦を強いられたフォース・インディアのセルジオ・ペレスが6番手で続いた。

セッション開始から37分ほどが経過したところでフェラーリ勢、メルセデス勢が相次いで新品のウルトラソフトタイヤに履き替えてコースイン。このあと行われる予選に向けたショートランプログラムに入っていく。

セッションが残り10分になろうとするところでハミルトンがフェラーリ勢に割って入る2番手タイムをマーク。トップのベッテルに0.361秒差に迫る。ライコネンが3番手、フェルスタッペンが4番手、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が5番手と3強チームのドライバーたちが順当に上位を占めていく。

ところが、残り時間が10分を切ったところで10番手に位置し、なおもタイムを更新しようとアタックしていたウィリアムズのルーキー、セルゲイ・シロトキンがターン3を回ったところで右側のウォールに激しくクラッシュしてしまう。これでセッションは赤旗中断となる。

残り時間が3分となったところで赤旗が解除されセッションが再開されるが、大きな順位変動は発生せず、そのままセッションが終了時刻を迎えた。終盤にウルトラソフトタイヤで予選シミュレーションを行う作戦だと見られたルノー勢はシロトキンのクラッシュによってそのチャンスを奪われることになった。

また、レッドブルのリカルドも終盤にアタックを行うことができず12番手という位置でこのセッションを終えている。

一方、トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが最下位の20番手でセッションを終えている。

だが、7番手のケビン・マグヌッセン(ハース)から13番手のガスリーまでの7台が1秒以内にひしめき合う形となっており、予選では小さなミスによって大きく順位が変動することも考えられるため、うまく1周をまとめあげることができればトロロッソ・ホンダにもQ3進出を狙えるチャンスが生まれる可能性は十分にあると言えるだろう。

■フリー走行3回目トップ10ドライバー

トップ/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:43.091
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:43.452
3番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:43.493
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:43.519
5番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:43.569
6番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:43.936
7番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) 1:43.958
8番手/ランス・ストロール(ウィリアムズ) 1:44.123
9番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:44.220
10番手/セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ) 1:44.534

F1アゼルバイジャンGP予選は、このあと日本時間22時から始まる。

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