ウィリアムズ・グランプリ・ホールディングス(Williams Grand Prix Holdings PLC、以下WGPH)は20日、2017年12月31日までの事業年度の財務実績を発表した。
WGPHは、ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング(Williams Grand Prix Engineering Limited)とウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(Williams Advanced Engineering Limited)を含む、ウィリアムズ・グループ企業の持株会社だ。
■グループ収益は減少も、F1事業は増加
グループ全体の収益は、2016年は167.4百万ポンド(約252億9591万円)に対して2017年は166.2百万ポンド(約251億1089万円)、2016年のEBITDAは15.5百万ポンド(約23億4221万円)に対して2017年は10.8百万ポンド(約16億3199万円)だった。
F1事業は、2016年の収益が116.7百万ポンド(約176億3330万円)に対して、2017年は125.6百万ポンド(約189億7808万円)だった。EBITDAは、2016年が12.4百万ポンド(約18億1291万円)に対して、2017年は16.0百万ポンド(24億1722万円)だった。フリーキャッシュフローは、2016年は-9.9百万ポンド(約-14億9596万円)だったが、2017年は19.4百万ポンド(約29億3147万円)に回復している。
ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングは、2016年の収益が36.9百万ポンド(約55億7471万円)に対して、2017年は39.5百万ポンド(約59億6774万円)を記録し、EBITDAは2016年の4.2百万ポンド(約6億3454万円)に対して、2017年は5.0百万ポンド(約7億5541万円)だった。
※EBITDAは、税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値。
■F1分配金減少を避けたいウィリアムズ
ウィリアムズF1のコンストラクター順位は、2016年は総合5位、2017年も総合5位となっており、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)から支払われる分配金に大きな差異はないと予測できる。
しかし、2018年のウィリアムズは第3戦を終えた時点で0ポイントの最下位。これは、目先の利益を優先してペイドライバーを起用した結果と嘆くF1関係者も多く、もしこのまま最下位でシーズンを終えると、分配金による収益悪化が懸念される。