レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、今季のF1第3戦中国GP決勝で起きたことはもう過去のことだと主張した。
これまでにも時としてそのあまりにも攻撃的なドライビングが批判の対象となることが少なくなかったフェルスタッペンだが、先週末に上海インターナショナル・サーキットで行われた中国GP決勝では現在のポイントリーダーであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を不用意に追い抜こうとして接触する事故を起こしてしまった。
それ以来、メディアにはフェルスタッペンに対する批判的な記事が掲載され続ける状況となっている。
■中国でのことはもう考える必要はない
今週、母国オランダのザントフォールト・サーキットで行われたイベントに参加していたフェルスタッペンは、母国の記者たちに対して次のように語った。
「(中国GPは)最高のレースではなかったよ。だけどもうそのことを考える必要はないと思っている」
「僕はあのことから学んだし、もう前を見ているよ」
■これからも攻撃的姿勢は変えない
今回の件をきっかけとして、フェルスタッペンは未熟だとか、あまりにも攻撃的過ぎるといった批判的意見がメディアをにぎわせており、中には彼の“知性”を疑うといったコメントもなされている。
こうした見方に対し、フェルスタッペンは「僕は攻撃的姿勢を弱めるつもりはないよ。だけど、うまく状況を見極めていくつもりさ」と答えている。
■自分には心理学者など不要
さらに、フェルスタッペンは今後も自分への批判は気にせず、自分を信頼してくれる人たちからの助言に耳を傾けていくつもりだと主張している。フェルスタッペンが言及したのは、元F1ドライバーの父親ヨス・フェルスタッペンやレッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコのことだろう。
「彼らはよく分かっているし、そのあたりの事情をよく理解しているからね。僕には心理学者は必要ないよ」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「よく眠れるかって? 僕は常によく眠れているよ」
■視線の先はすでにアゼルバイジャン
フェルスタッペンはさらに、中国GP決勝でのベッテルとのクラッシュに言及しながら次のように続けた。
「違うやり方をするべきだったね。だけど、前もってすべてのことが分かるようなら全世界を変えることだってできるよ」
「どこかの時点で前を向く必要があるんだ。だから、僕はもうバクー(第4戦アゼルバイジャンGP/29日決勝)に目を向けているよ」と20歳のオランダ人ドライバーは付け加えた。