ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が行ったクラッシュ原因の説明は「奇妙」でありにわかには信じがたいと語った。
先週末に行われた今季のF1第2戦バーレーンGPでは、予選Q1でフェルスタッペンがマシンコントロールを失ってバリアにクラッシュするというアクシデントが発生した。
そのクラッシュの原因について、フェルスタッペンはレッドブルが搭載するルノーPU(パワーユニット)が突然150馬力もの余分な出力を発生したためだったと語っていた。
■フェルスタッペンの説明に納得できないヒュルケンベルグ
だが、ルノーのワークスチームに所属するヒュルケンベルグは『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、そのフェルスタッペンのコメントは腑に落ちないと次のように語った。
「まず、僕はその150馬力がいったいどこから来たのかを聞きたいね」
「彼にもパーティー・モードがあるのかな?」
「僕はそういう経験をしたことはこれまでに一度もないよ。僕から見れば奇妙な話だと言いたくなるね」
■フェルスタッペンがうそを言うはずはないと先輩ドライバーたち
だが、フェルスタッペンの先輩にあたるオランダ人元F1ドライバーのヤン・ラマースは『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』に次のように語っている。
「めったにないことだけど、可能性はあるよ」
さらにもうひとりのオランダ人元F1ドライバーであるクリスチャン・アルバースもフェルスタッペンがうそを言っているわけではないと考えている。
「フェルスタッペンはでたらめな話をでっちあげるようなタイプじゃないよ。そんなことをすれば自分がおかしな人間に見えるだけだしね」
そう語ったアルバースは次のように付け加えた。
「僕自身もクルマに乗っていて奇妙なことを経験したことがあるよ。今はすべてが電子制御だということを思い出して欲しい。スロットルにケーブルはついていないんだからね」