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メルセデスPUの“パーティーモード”とは?

2018年03月28日(水)16:52 pm

元F1ドライバーのアレックス・ブルツが、最近話題となっているメルセデスPU(パワーユニット)の“パーティーモード”論争に一石を投じた。

■メルセデスPUには“パーティーモード”が存在?

先週末に行われたF1開幕戦オーストラリアGPの予選では、Q3でメルセデスのルイス・ハミルトンがライバルたちを圧倒するタイムを刻んでポールポジションを獲得した。

これに関しては、メルセデスのF1カーに搭載されたPUには“パーティーモード”と呼ばれる予選専用モードが備えられており、ドライバーはステアリングのボタン操作を行うことで通常よりも高い出力を得ることができるようになっているようだとうわさされている。そしてこの“パーティーモード”はメルセデスのワークスチームだけが使うことができるもので、フォース・インディアやウィリアムズが供給を受けているメルセデスPUには備えられていないというのだ。

だが、2018年シーズンを迎えるにあたって、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はエンジンサプライヤーに対して顧客チームに対しても同じPUを供給しなくてはならないとのお達しを出していた。もしそうしたうわさが真実であれば、メルセデスはこれに違反していることになってしまう。

■複雑なエンジンマッピングを使っているとブルツ

だが、現在もF1ドライバーによる任意団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるブルツは、この件はそれほど単純なものではないと主張している。

「メルセデスは自分たちの機器のパフォーマンス限界値を超えることができるシステムを開発した」

母国オーストリアのテレビ局『ORF』にそう語ったブルツは次のように付け加えた。

「ほかのメーカーはそうしたエンジンマップをあえて導入していないか、あるいは開発を行わなかったんだ」

■このシステムを開発したのは?

ブルツは、その特別なエンジンマップは予選の最後など、ごくまれにしか使用されないはずだと語るとともに、そうしたシステムはすでに2006年にコスワースが開発していたのだと指摘し、次のように付け加えた。

「その後、多くのコスワースのエンジニアたちがメルセデスに移ったんだ。私は、彼らがこのセンセーショナルなメルセデスターボエンジンの開発において大きな役割を果たしたはずだと確信しているよ」

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