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ストロール「大胆設計のウィリアムズFW41にはもう少し時間が必要」

2018年03月22日(木)20:34 pm

ウィリアムズでF1キャリア2年目のシーズンを迎えるランス・ストロールが、ウィリアムズの2018年型車FW41の能力を最大限に引き出すにはもっと時間が必要だと語った。

■今季は大苦戦が予想されるウィリアムズ

通算7人のF1チャンピオンを輩出し、通算9回のコンストラクターズタイトル獲得という記録を持つ名門F1チームのウィリアムズだが、ジャック・ビルヌーブを擁してダブルタイトル獲得を果たした1997年以降は無冠状態が続いている。

PU(パワーユニット)と呼ばれる現行F1エンジンが導入された2014年にルノーからメルセデスにスイッチしたウィリアムズはその年と翌年の2015年には3強チームの一角を崩してコンストラクターズランキング3位につける活躍を見せたものの、2016年と2017年にはトップ3に加えてフォース・インディアにも追い抜かれ、ランキング5位で終えている。

そして迎えた2018年だが、バルセロナで行われたシーズン前テストでは下位に沈むことが多かった。さらに、ドライバーも19歳のシロトキンと22歳のルーキー、セルゲイ・シロトキンという経験値の低いラインアップになることから、今季は大苦戦を強いられることになりそうだと考えられている。

■今季型マシンの実力を引き出すには時間が必要

今年のウィリアムズF1マシンについて尋ねられたストロールは母国カナダの『La Presse(プレス)』に次のように答えた。

「新車の設計はさらに大胆なものになっているんだ。だから能力を最大限に引き出すためにはもう少し時間が必要になるだろうね」

「クルマはすでに昨年のものよりはよくなっているよ。だけどそれはどのチームも同じなんだ。実際に僕たちがどういう位置にいるのかが分かるのはメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/25日決勝)に行ってからだね」

■1年経験したことが自信につながった

ファッション業界の大物を父親に持つストロールに関しては、これまで常に資金を持ち込んでシートを得た「ペイドライバー」であるとの見方がされてきた。

ストロールはそれは事実ではないと否定したものの、昨年チームメートを務めていたベテランドライバーのフェリペ・マッサとの比較では見劣りする部分があったのは事実だと認め、次のように続けた。

「だけど、今では経験を積んだことでクルマに乗ったときの感触もだいぶ良くなったよ。僕はもっと速くなれると思っている」

■今季の課題は予選改善

そのストロールが今季に向けての課題のひとつにしているのは予選でのパフォーマンス改善のようだ。

「昨年の僕みたいに、Q1あるいはQ2でその日が終わってしまえば予選でうまくやるのは難しいんだ。1周か2周しかできないからタイヤに慣れてクルマの限界値を見つけるのが大変だからね」

そう語ったストロールは次のように付け加えた。

「だけど、今ではどういう風になるのかということがよく分かっている。だから予選でもかなり改善することができると思っているよ」

■クルマに競争力がついてくればいいシーズンに

ストロールはそれ以外にもクルマをうまくセットアップしていいバランスにすることも学ぶことができたことで、今年は新人のシロトキンとともにうまくやっていけるはずだと期待している。

「セルゲイと僕にはすごく経験豊かなチームがついているし、僕もこのチームにいることですごく安心できている。僕はサーキットや手順もすべて理解しているよ」

ストロールはそう主張すると次のように締めくくっている。

「全力を尽くしていくつもりだし、去年よりもいいシーズンにできないという理由なんて見当たらないよ。残された課題は、クルマに競争力がついてくるかどうかだね」

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