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ホンダと組むことに備えて「日本語の勉強も始めた」レッドブル首脳

2018年03月21日(水)16:19 pm

レッドブルが2019年からホンダと組むことを真剣に、それもかなり前向きに検討しているのは間違いないようだ。

これまで長年にわたってルノーからエンジン供給を受けていたレッドブルだが、2019年以降もルノーとの関係を維持するのか、あるいはホンダに移行するのか、2018年シーズン前半の状況を見て決定することになると言われている。

今年は前年限りでマクラーレンとの関係が解消されたホンダをジュニアチームのトロロッソのパートナーに迎えており、ホンダPU(パワーユニット)の将来性を精査するには絶好の機会となる。

■ホンダの説明に納得できたとレッドブル首脳

レッドブル首脳の1人であり、チームオーナーの右腕的存在として知られるヘルムート・マルコはドイツの『Bild(ビルト)』紙に次のように語った。

「我々はホンダに今年に向けて何を変えたいと望んでいるのかすべて説明してもらった。それは我々を納得させるものだった」

「私は少しばかり日本語の勉強さえしているんだよ。そうすれば、夜に彼らと一緒に夕食をとることもできるだろうしね」

■今年のルノーPUにも期待感

天才F1カー設計者とも言われるエイドリアン・ニューイが最高技術責任者を務めるレッドブルだが、シャシー性能に関しては現在のF1でもトップレベルにあると考えられている。そして、そのレッドブルがメルセデスAMGやフェラーリに後れをとっている最大の原因は現在搭載しているルノーPUのパフォーマンス不足によるものだというのが定説とさえなっている。

だが、2月末から合計8日間にわたってバルセロナで行われた公式シーズン前テストではルノーPUを搭載したレッドブルがかなりの戦闘力を持っていることが明らかになり、今年は2013年以来となるF1タイトル獲得のチャンスもあるのではないかという期待感も高まっているようだ。

■ルノーとの関係継続には懐疑的な声も

だが、現在レッドブルのドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンが下位カテゴリー時代に所属していたファン・アメルスフォールト・レーシングのオーナー、フリッツ・ファン・アメルスフォールトはあまり楽観的に考えてはいないようだ。

「レッドブルも前進は果たした。だが、メルセデスと戦おうとすれば多くの資金とエネルギーが必要となるだろう」

「ルノーと、そしてそのエンジンで何ができるのかということがカギになるわけだが、私はかなり懐疑的だよ。私はバルセロナでのテスト(シーズン前公式テスト)の後に生じた高揚感を信じてはいないよ」

『Het Laatste Nieuws(ヘト・ラーツテ・ニュース)』にそう語ったファン・アメルスフォールトは次のように付け加えた。

「1,600万人のオランダ人がマックスは世界チャンピオンになるだろうと考えている。しかし、それ(望みがあるのかどうか)はオーストラリア(開幕戦/25日決勝)に行くまで分からないよ」

ともあれ、ホンダがトロロッソやレッドブルの期待に応えられるようなパフォーマンスと信頼性を発揮することができ、レッドブルが自信を持って来季からホンダをパートナーに迎えることができるようになるのかどうか、とりわけ2018年F1シーズン前半が重要な意味を持つことになりそうだ。

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