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アロンソ「トロロッソ・ホンダがトップ5に入れたら拍手してあげる」

2018年03月13日(火)17:11 pm

マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、今季トロロッソ・ホンダは下から数えて3番目か4番目にはなれるだろうと語った。

2015年からホンダをワークスPU(パワーユニット)サプライヤーとして迎えた名門F1チームのマクラーレンだが、以降3年間にわたって思うような進歩をとげることができず、ついに2017年シーズン限りでホンダとの関係を解消。今季はルノーからPUを購入してシーズンに臨むことになった。

だが、マクラーレンに代わってホンダPUを搭載したトロロッソが順調にバルセロナで行われた公式シーズン前テストを消化したのに対し、マクラーレンには何度もPU関連と思われるトラブルが発生。ホンダ時代から通算すると4年連続で満足なテストを行うことができないままにシーズン開幕戦を迎えることになってしまった。

■マクラーレン・ルノーはうまくやれるはず

しかし、アロンソは母国スペインのラジオ局『Onda Cero(オンダ・セロ)』に次のように語った。

「悲観的にならなくてはいけない理由なんて何もないんだ」

「マクラーレンは歴史上第2位の位置にいるチームだし、ルノーは最高レベルのエンジンメーカーだ。そして僕たちは野心に満ちている。それがうまくいかないわけはないよ」

■マクラーレンはまだ復活途上にある

だが、ホンダPUで苦しい3シーズンを送ってきただけに、マクラーレンとしてはルノーPUに替えた今季は最初から優勝争いにさえからみたいと考えていたのが本当のところだろう。

だが、アロンソは次のように続けた。

「冬に向けてプレゼンテーションをしたり計画を練ったりしたとき以来、物事はそれほど変わっていないんだ」

「僕たちは過去3年にわたって改善したいと考えていたし、3強チームにできる限り接近しようと取り組んでいた。僕たちはまだその途上にいるんだ」

■今季は表彰台争いができればOK

そう語ったアロンソは、2018年には3強と呼ばれるメルセデスAMG、レッドブル、フェラーリらに戦いを挑むことは難しいだろうが、少なくともコンストラクターズランキング9位の位置からはばん回できるはずだと、次のように続けた。

「マクラーレンは9番手から一気に彼らに接近するところまで行けるだろうし、レースでは戦うこともできるはずだ」

「僕たちがルノーに替えたときに全員で合意していたんだ。マクラーレンがトップ3に接近でき、すべてのレースでトップ5に入り、常に(予選)Q3に進出し、可能なときには表彰台さえ狙えるようになればいいだろうとね」

■ホンダが活躍できるとは思わない

だが、一方でマクラーレンが見限ったホンダPUを今季から搭載したトロロッソはバルセロナテストで非常に高い信頼性とよいパフォーマンスを示していた。マクラーレンは最悪のタイミングでホンダとの決別を決めてしまったのではないかと質問されたアロンソは次のように答えた。

「オーストラリア(開幕戦/25日決勝)でホンダがどうなのかが分かるだろう。彼らはいい冬のテストを行ったし、もし彼らが上位5番目までに入れば僕は拍手を送るよ。だけど、僕はそうなるとは思わない。1回のテストと3基のエンジンで21レースを戦うのとは別物だからね」

「僕は、彼らは下から3番目か4番目にはなれると思う。そして僕たちマクラーレンはトップから5番目か6番目になることを目指していくことになるだろう」

「僕たちはルノーに替えたことで非常に満足している。昨年に比べると4秒も改善できたんだからね」

■不毛の3年だったが得たものもあった

アロンソは、決してマクラーレンを去ろうとは思わなかったものの、2015年から2017年までの3年間は「耐え難い」ものだったと次のように続けた。

「僕は戦って勝利するために生きているようなものなんだ」

「勝利が欠けるのは僕にとってはつらいことだけど、同時にほかのことも学ぶことができた。この間に僕の視野がインディやWEC(世界耐久選手権)のようなほかの伝説的レースにまで広がったしね。すべてのことには理由があるのさ」

「これまで不満の残る数年を過ごしたけれど、今の僕は満足している。なぜなら、より完全なドライバーになれたからね」

■今季の現実的目標は3強チームに次ぐ位置の確保

2018年のF1タイトルのゆくえについて質問を受けたアロンソは、メルセデスAMGが「完全に支配モードに入っているようだね」と認め、次のように付け加えている。

「上位3列はいつもの6台が並ぶことになる。だから問題はその次に来るのはマクラーレンなのか、ルノーなのか、あるいはフォース・インディアなのかということだ。僕たちがまずやらなくてはならないのはその戦いに勝つことさ」

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