F1参戦3年目のシーズンを迎えるハースが2018年のコンストラクターズランキング4位争いのダークホースとして急浮上してきている。
今年もメルセデスAMG、フェラーリ、レッドブルのいわゆる3強チームが全10チームの中では飛び抜けた存在になることはほぼ確実だと考えられている。
その3強チームがどういう戦いを見せるかということに加え、その次に続く中団グループの中ではどこがトップに立つのかということも最近の見どころのひとつとなっている。
■ハースがすばらしいとブルツ
バルセロナで合計8日間にわたって行われた公式シーズン前テストでの走りを見る限り、その最右翼候補はルノーだろうというのが大方の見方のようだ。
だが、元F1ドライバーのアレックス・ブルツはフェラーリPU(パワーユニット)を搭載するハースが今年は非常によさそうだとドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「ハースがすごく印象的だね」
「クルマはすごくよさそうだ。昨年のフェラーリを思わせるほどだ。どれほどよかったかは誰もが知っていることだ。燃料の搭載量にかかわらず、そのハンドリングは本当に印象的だった」
■中団グループをリードしたいとシュタイナー
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも、今年は中団グループをリードすることができるかもしれないと次のように語っている。
「グリッドの中団はものすごく接近しているように見える。だが私は我々がそれをリードできることを期待しているよ」
■ハースの活躍を期待するマグヌッセンの父親
また、ハースで2シーズン目を迎えるケビン・マグヌッセンの父であり、自身もかつてマクラーレンでF1デビューを飾った経験を持つヤン・マグヌッセンも母国デンマークの『BT』紙に次のように語った。
「悲観的になどなりようがないよ」
「テストの結果によりチーム全員が自信を得ただろうと想像することができる」
「ケビンもクルマの感触はいいと言っていた。クルマは彼によく合っているし、彼ら(ハース)が一段と進歩を遂げたとね」
「だが、ほかとの比較においてはまだ推測でしかないよ。トロロッソ、ハース、ウィリアムズ、マクラーレン、そしてルノーがいるわけだし、そのグループの中でどういう位置に行けるのかはまだ分からない」
1997年から98年にかけてスチュワート・グランプリで活躍したヤン・マグヌッセンはそう語ると次のように付け加えた。
「だが、チームとケビンは自信を持っているようだ。これからメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/25日決勝)へ向かうことになるが、そこで明らかになるだろうね」