ルノーF1チームが、2018年型F1マシンR.S.18の排気管のレイアウトはルールにのっとったものだと主張した。
■ルノーの排気管レイアウトは違法?
今季のルノーF1マシンの排気管はリアウイングの方に向かって少し上向きの角度が与えられている。それは排出ガスをリアウイングへと導くことによってさらに強いダウンフォースを得ることを目的とするものだと考えられている。
そのため、ルノーのF1マシンのリアウイングは高熱の排気に耐えられるよう、耐熱素材で補強されているという。事実、走行後のルノーF1マシンのリアウイングには熱で焦げた跡が見られたと伝えられている。
だが、かつて排出ガスをマシン後部のディフューザーに導くことで強いダウンフォースを得る手法が流行したことがあった。だが、「ブロウン・ディフューザー」あるいは「エキゾースト・ブロウイング」と呼ばれた手法は今では禁止されている。
そして、今回ルノーが用いた手法に関しては禁止されている「エキゾースト・ブロウイング」に該当するのではないかとの疑念も出てきそうだ。
■ルールの許容範囲内であり合法だとルノー
しかし、その件について質問されたルノーF1チームのニック・チェスター(シャシーテクニカルディレクター)は次のように答えた。
「私は何の苦情も聞いていないよ」
「排気管についてはさまざまなアレンジが可能だし、我々は単にそれをボディーワークの一番上に近づけただけだ」
「ほとんどのクルマにおいて、排出ガスは多かれ少なかれウイングの方に向かって流れている。だから、我々としてはレギュレーションが許す範囲で最大のチャンスを生むソリューションを開発しただけだ」
そう語ったチェスターは次のように付け加えた。
「排気管が許容される位置に設けられているのであれば、何も問題はないよ」