フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、あと2週間ほどで開幕を迎える2018年のF1シーズンに向けてこれまで以上に自信を抱いているようだ。
■今季のフェラーリは勝てる
「間違いなく、私が2014年に来て以来最も穏やかなシーズンだよ」
ジュネーブモーターショー2018の会場でイタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』にそう語ったマルキオンネは次のように付け加えた。
「みんなはこれまで以上に状況を把握している。必要とするものはすべてそろっているし、我々のクルマは今シーズンのレースのうち51%で勝利することができると思っているよ」
実際のところ、現在バルセロナで2018年のF1シーズン前公式テスト2回目が行われているが、8日(木)にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが参考記録ながらこれまでのコースレコードを大幅に短縮するトップタイムを刻んでみせるというパフォーマンスを示してみせている。
まだどのチームも手の内をすっかり見せるようなことはしていないとも考えられるため、実際にシーズンが開幕してみないと本当のところは分からない。だが、少なくとも今季のフェラーリには最大のライバルであるメルセデスAMGと戦えるだけの力が備わっていると見て間違いはないだろう。
■フォーミュラE参戦を考える段階ではない
一方、マルキオンネは近年人気の高まりを見せているフル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEにフェラーリとして進出するつもりはないとしている。
しかし、マルキオンネは自らが最高経営責任者を務めるフィアット・クライスラー傘下にあるアルファロメオをフォーミュラEに送り込もうかと考えたことはあったと次のように語った。
「アルファロメオでやろうかと考えたことはある。だが、まだそのことを話す段階までは来ていないよ。私はこのテクノロジーが適切なものだとは思っていないんだ」
■マセラティ・ハース誕生の可能性は?
そのアルファロメオを今季はザウバーのタイトルスポンサーに据えたマルキオンネだが、うわさでは同様にマセラティをハースと組ませることを検討しているようだとも言われている。
そのことを質問されたマルキオンネは次のように答えた。
「そのことは考えたし、その可能性はある。だが、まずはアルファ(とザウバー)がどう進展するか様子を見たいと思っているよ」