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フェラーリ会長「リバティ・メディアはF1の技術面を理解していない」

2018年03月09日(金)16:45 pm

フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、F1オーナーのリバティ・メディアに対してF1のDNAを破壊するようなことをするべきではないと訴えた。

■リバティ・メディアと対立姿勢をとるフェラーリ

現在、F1チームたちは統括団体であるFIA(国際自動車連盟)およびF1商業権所有者との間に2020年まで有効となるコンコルド協定を結んでおり、その間は2014年に導入されたPU(パワーユニット)と呼ばれるF1エンジンを継続使用することになっている。

昨年F1の新オーナーとなったリバティ・メディアは、2021年以降に向けて現在のPUからMGU-Hと呼ばれる熱エネルギー回生システムなどを取り去る新たなF1エンジン案を提示するとともに、F1チームの年間予算に一定の限度を設ける構想を抱いていることを明らかにした。

だが、フェラーリ、メルセデス、ルノーといった既存のF1エンジンメーカーたちは一様にその計画に反対の意思を表示。中でも、フェラーリは特に強硬な姿勢を見せており、リバティ・メディアが方針を変えなければ2020年を最後に自分たちがF1を出ていくことになるだろうとの脅しをかけている状態だ。

■フェラーリの独自性が弱められるようなら別のことをやる

ジュネーブモーターショー2018(8日から一般公開開始)のプレスデーに姿を見せたマルキオンネは、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「我々はこのスポーツのDNAをしっかりと守っていきたいと思っている。商業的な要素やエンターテインメント的要素によってそれが弱められてしまうことを望んでいない」

「我々は技術面からこれに取り組んでいる。一方で、リバティはこれに関することは理解していないと私は信じている。だから、我々にやらせた方がいいよ」

「もし、あるチームがほかのチームとの区別がつかなくなれば、つまりフェラーリがメルセデスとの違いを表すことができないようであれば、そのときは我々は何か別のことをするだろうね」

■エクレストンには別の強さがあった

フェラーリとしては前F1最高責任者のバーニー・エクレストンがF1をリードしていたときの方がよかったと思っているかと尋ねられたマルキオンネは、「今朝バーニーを見かけたよ。分からないな」と答え、次のように続けた。

「リバティの商業面での取り組みは非常に真剣なものだ。だが、バーニーには独特の強さがあった。彼は技術的な選択に関しては介入しようとはしなかったよ」

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