マクラーレンのストフェル・バンドーンが今年のF1シーズン前テストでトラブルが多発していることで不安な気持ちになっていると認めた。
2月26日から4日間にわたってバルセロナで行われたシーズン前テストで何度もトラブルを抱えてしまったマクラーレン・ルノーだが、2回目のテスト初日であった6日(火)にもまたしてもトラブルが多発。フェラーリやメルセデスAMGが170周以上もノートラブルで周回を重ねたのに対し、この日のテストを担当したバンドーンはわずか38周しかできず、タイムも13人中12番手という結果に終わってしまった。
■今回のトラブルは想定内だとルノー
この日マクラーレンに発生したトラブルはルノーPU(パワーユニット)のバッテリーが原因だったが、同じルノーPUを搭載するレッドブルにも同様のトラブルが発生したと伝えられている。
だが、ルノーの技術責任者であるボブ・ベルはそれほど心配するにはあたらないと次のように主張している。
「これは通常のプロセスなんだ。我々はテストですべてのバッテリーを使用し、シーズンを戦うためにベストなものを選んでいるところだよ」
■信頼性を懸念するバンドーン
だが、6日のテストで何度もコース上でストップしてしまったバンドーンは、母国ベルギーのテレビ局『RTBF』に次のように語った。
「僕たちにとって非常に厳しい日になってしまったのは間違いないよ」
「技術的問題をたくさん抱えてしまったし、これから解決策を見つけないとならない。テストはあと3日しかないし、メルボルン(開幕戦オーストラリアGP/25日決勝)に向けて準備する必要があるからね」
しかし、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、今回発生した問題に関しては「必要以上に心配はしていない」と主張している。
■原因解明が必要だとサインツ
一方、マクラーレンやレッドブルにバッテリーのトラブルが発生したことで心配したのではないかと質問されたルノーのカルロス・サインツは、「もちろんさ。彼らに何が起きたのかを慎重に検証しないとならないよ」と答え、次のように付け加えた。
「もしそれがルノーエンジンに関係するものであれば、僕たちもそれに対応することになるだろうね」
■7日にもマクラーレンにトラブル発生?
そうした中で迎えた今週のバルセロナテスト2日目(7日)だが、この日マクラーレンのテストを担当したフェルナンド・アロンソは順調に周回を重ねていたものの、開始から約2時間が経過した時点でクルマがストップ。これによりセッションは赤旗中断となっている。
アロンソのマクラーレン2018年型車MCL33にどういうトラブルが発生したのか、現時点(日本時間19時10分現在)ではまだ分かっていない。