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「フェラーリだからといって優遇はできない」とチェイス・キャリー

2018年02月13日(火)11:44 am

F1最高責任者のチェイス・キャリーが、フェラーリもほかのすべてのチームと公平に処遇されるべきだとの見解を示した。

昨年F1の新オーナーとなったリバティ・メディアだが、現在はF1きっての名門チームであるフェラーリとの関係が少々ぎくしゃくするものになっている。これはリバティ・メディアが提示した2021年以降のF1エンジンルール案や収益分配に関する考え方にフェラーリが反対し、それらが修正されなければF1から撤退すると示唆しているためだ。

だが、長年にわたってF1最高責任者の座にあったバーニー・エクレストンの後任に指名されたキャリーは、フェラーリはがF1にとって重要なチームであるのは事実だが、不公平な優遇措置をとることはできないと主張している。

■フェラーリだけのF1ではない

「フェラーリは独特の重要性を持っているし、伝説でもある。だが、ほかのすべてのチームと同じように扱われるべきだよ」

イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』にそう語ったキャリーは、次のように続けた。

「我々は彼らがこのカテゴリーの一部としてとどまって欲しいと思っている。我々はチームを変えるのではなく、このスポーツをいいものへと変えていきたいと思っているのだからね」

「合意に達することはできるはずだ。だが、主たる目標に関しては交渉の余地はないよ。ファンの利益が一番重要なんだ」

「我々はコース上でのショーをもっと改善しなくてはならない。空力は役に立たないし、いくつかのサーキットではそれが問題でもあると耳にしているよ」

■着実に変化が加速しつつある

そう語ったキャリーは、リバティ・メディアにとってF1運営初年度であった2017年には満足できていると次のように続けた。

「最初のころは組織の部分を検討することが優先事項だったし、我々はそれを行った」

「その後、我々は環境に新鮮な空気を吹き込みたかったんだ。バーニー(エクレストン)がレースを見るために金を払うつもりはないと言ったように、ネガティブなことしか聞こえてこなかったからね」

そう述べたキャリーは、次のように締めくくっている。

「今ではすべてのことがこれまでよりもオープンになっているし、社会的活動もたくさん行われ、チケット料金も値下げされてきている。そして我々はファンのための新たなエンターテインメントも創出してきている。そうしたことすべてが変化を加速していくんだ」

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