オランダ出身の元F1ドライバーであるロバート・ドーンボスが、F1オランダGPが近い将来復活する可能性はあまり大きくはないだろうとの見解を示した。
■兆しが見られるオランダGP復活
オランダの若き英雄マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の活躍により、1985年で開催が打ち切られたオランダGPが30年以上のブランクをへて復活を遂げる可能性が高まってきたと言われている。
すでにかつて通算34回オランダGPを開催した実績を持つザントフォールト・サーキットやMotoGP開催サーキットとして知られるTTサーキット・アッセンが開催に向けて前向きな姿勢を示していると言われている。
■そのチャンスは小さいとドーンボス
だが、かつてミナルディやレッドブルで走った経験を持つ36歳のドーンボスは、F1オランダGP復活について楽観視していないようだ。
「そのチャンスは依然として小さいよ」
オランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』にそう語ったドーンボスは次のように続けた。
「ザントフォールトはコストを見積もっているし、チャーリー・ホワイティング(FIAのF1競技委員長)はアッセンのサーキットを視察した。それは前向きなニュースだね。だけど、ライバルがいることを忘れるわけにはいかないよ」
「すでにヨーロッパでは多くのレースが行われているし、今年はフランス、オーストリア、イギリスが3週連続開催となるんだ」
「そして、いくつもの国がF1を開催したいと思っているからね」
■カギを握るのはフェルスタッペン
そう語ったドーンボスだが、もしオランダでF1が復活するとすれば、そのカギとなるのはやはりフェルスタッペンだろうと次のように付け加えている。
「しかしながら、F1のリーダーたちはフェルスタッペンに非常に熱心だ。だから可能性はあるだろうね」