ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウが、自分たちの2018年のドライバーラインアップは“ギャンブル”ではなく“投資”なのだと主張した。
一時は2011年に大けがを負ったポーランド人ドライバーのロバート・クビサが奇跡的なF1復帰を果たすのではないかと見られていたウィリアムズだが、最終的にはロシア人ルーキーのセルゲイ・シロトキンをランス・ストロールのチームメートに据えることで決着した。
■ウィリアムズのドライバー人事には批判も
クビサ復活を願う声が大きかっただけに、持ち込み資金の差でシロトキンに軍配があがったものだと考えるファンやF1関係者の中にはウィリアムズのドライバー人事を批判する声もあがっている。
特に、昨年F1デビューを飾ったばかりの19歳のストロールについてもやはり資金力にものを言わせてウィリアムズのシートを獲得した“ペイドライバー”だとの評価が多いだけに、そこにまたルーキーのシロトキンを加えたということでウィリアムズが本気で勝ちにいくつもりがあるのかをいぶかしがる声もある。
■最高のドライバーを選んだ自信あり
だが、2016年まで最強メルセデスAMGで技術責任者を務めていたロウは、シロトキンを採用したことへの批判に対してロシアの『Sportbox(スポルトボックス)』を通じて次のような反論を行った。
「我々が彼を選んだのは獲得可能なドライバーの中では最高だったからだ」
「我々は、彼は非常に速いし、一貫性があり、落ち着いた仕事ができるはずだと確信しているよ」
■シロトキンは希望の星
だが、2人の年齢を足しても41歳にしかならない若いコンビが果たしてウィリアムズにとって最善の選択肢だったのかと尋ねられたロウは次のように答えた。
「私はこれをギャンブルだとは思っていないよ」
「不利な面もいくつかあることは我々も理解している。だが、同時に、我々は投資を行おうとしているんだ」
「若いドライバーは長期的将来と長期的成功に向けた投資だし、それがドライバーやチームに還元されるものなんだ」
そう語った55歳のロウは次のように付け加えた。
「我々は希望の星としてセルゲイを見ていきたいと思うし、長期間にわたって共に成功を収めるために彼と仕事をしたいと望んでいるんだ」