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【F1】2019年に新ドライバー最低重量制度を導入か

2018年01月25日(木)5:14 am

F1ドライバーが過度のダイエットに苦しむ時代は今年で終わりを迎えるかもしれない。

現在のルールで定められているF1マシンの最低重量はドライバーの体重を含めてのものだ。レースカーの車重は軽い方が有利なのは確かであり、各チームともこの最低重量にどれだけ近づけられるかがクルマの開発上大きな課題となっている。

だが、実際にはさまざまな技術制約もあって単純に車重を減らすことは難しく、その分ドライバーの方が減量を強いられるというケースも少なくない。

今年からは新たに「ヘイロー」と呼ばれるコックピット保護装置の導入が義務付けられるため、最低重量も引き上げられることになっている。だが、その引き上げレベルはヘイローで増加する重量分に満たないと言われており、ドライバーがさらに減量を求められることになるものと考えられている。

■2019年にはドライバー最低重量ルール導入へ

だが、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が報じたところによれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は2019年から「ドライバーとシート」の合計重量の最低値を80kgとする新ルールを導入するという方針を提示したようだ。

仮に、ドライバーとシートの合計重量が80kgに満たない場合には、シートの底部にタングステン製のおもりが付けられることになるという。

もちろん、自分の体重とシートの合計重量が80kgを超えるような場合には、そのドライバーにはやはり減量が求められる可能性もある。だが、このルールが導入されれば、これまでのように無理な減量を強いられるケースはかなり減ると見込まれている。

■ウィリアムズの技術責任者は新ルールを評価

「私は、これはいいことだと思う」

そう語ったウィリアムズの技術責任者パディ・ロウは次のように付け加えている。

「何年にもわたって多くのドライバーたちがこれを求めていたし、それは正当なことだった。とりわけ、若手ドライバーたちは常に体重を落とすことを強いられており、これが健康問題を引き起こす可能性もあったんだ」

ともあれ、この新ルールが導入されるとしてもそれは2019年からであり、今年はドライバーたちも引き続きダイエットに取り組むしかなさそうだ。

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