ストフェル・バンドーン(マクラーレン)が、ウィリアムズがセルゲイ・シロトキンをランス・ストロールのチームメートに決めたのは正しい判断だったと擁護した。
少し前にはロバート・クビサが2018年にウィリアムズからF1復帰を果たすのではないかとの期待感が高まっていた。
かつてBMWザウバーやルノーで活躍したクビサだが、2011年のF1シーズン前にラリーでの事故で大けがを負ってF1の表舞台から姿を消していた。
だが、もはや右腕の機能が完全に元通りになることはない状態ながら、2017年にはルノーやウィリアムズでF1カーによるテストを実施。いまだ障害を抱えながらも奇跡のF1復活を果たすのではないかとうわさされていた。
しかし、ウィリアムズは最終的にクビサではなく、ロシア人ドライバーのシロトキンの登用を決定。クビサの復活を期待していたファンやF1関係者の中には、ウィリアムズは巨額のスポンサー資金を持ち込めるシロトキンの方を選んだのだと批判的な見方をしている者もいる。
だが、今年マクラーレンで2年目のF1シーズンを迎えるバンドーンの見方は違うようだ。
「ウィリアムズは非常にいい選択をしたよ」
母国ベルギーの『La Derniere Heure(デルニエール・ウール)』にそう語ったバンドーンは、次のように続けた。
「僕はセルゲイと戦ったことがあるけれど、彼はすごく優秀で非常に速いし、懸命に取り組むドライバーなんだ。彼は多くの人たちが考えているより速いよ」
ウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウも同じことをシロトキンから感じたようだ。
2016年まで最強メルセデスAMGの技術責任者を務めていたロウは、シロトキンについて次のように語っている。
「ドライバーには、クルマから最後のコンマ1秒をひねり出すことが重要なんだ。そしてセルゲイは非常に賢く、とても速いと言えるよ」