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ウィリアムズのドライバーたちは“ハングリー”だとミカ・サロ

2018年01月17日(水)16:45 pm

かつてトヨタなどで活躍した元F1ドライバーのミカ・サロが、ウィリアムズは2018年F1シーズンに向けて“ハングリー”なドライバーラインアップで臨むことになるとの見解を示した。

51歳となったフィンランド出身のサロは、現在はロシアのドライバー育成プログラムとして知られるSMPレーシングのスポーティングディレクターを務めている。

ウィリアムズは16日(火)に、ついにそのSMPプログラムの一員である22歳のロシア人ドライバー、セルゲイ・シロトキンが2018年にランス・ストロールのチームメートとしてフルタイムドライバーを務めることを正式発表した。

一時はウィリアムズから8年ぶりにF1復帰を果たすことになりそうだと言われていたポーランド人ドライバーのロバート・クビサは、結局レースシート獲得はならず、ウィリアムズと控え兼テストドライバー契約を結んだことが明らかとなっている。

■ウィリアムズはシロトキンとすぐに合意に達していた

ウィリアムズでは正式に2018年のドライバーラインアップを発表するのにかなり時間をかけたものの、サロいわく、実際には「ウィリアムズとはすぐに合意に達していた」のだという。

サロは母国フィンランドのテレビ局『MTV』に次のように続けた。

「交渉にはそれほど時間はかからなかったよ」

「ウィリアムズはシロトキンにとって最善の選択肢だ。いいチームだし、彼は若いチームメートを持つことになるが、どちらも間違いなくハングリーだ」

■シロトキンは「ペイドライバー」ではないとサロ

2017年に18歳でF1デビューを飾ったストロールは、大富豪である父親が持ち込む資金によってウィリアムズのシートを獲得できた「ペイドライバー」だと言われることも多い。

そして、今年ウィリアムズのシートを獲得したシロトキンもSMPレーシングの後ろ盾となっているSMP銀行を通じて2千万ドル(約22億円)以上の資金を持ち込むことになると伝えられており、やはり「ペイドライバー」に過ぎないとの見方もある。

だが、サロは、そうした見方は間違っていると次のように主張した。

「彼は賢い男だよ。エンジニアリングやテクノロジーに関してもかなり詳しいし、ルノーでF1マシンも経験してきている」

■ストロールとシロトキンはほぼ互角?

そう語ったサロだが、2018年にシロトキンとストロールのどちらがよりいいパフォーマンスを発揮して見せることになりそうかと尋ねられると、次のように答えた。

「私は、彼らの力量はほぼ同じだと考えている。だが、実際にレースが始まるまでは分からないがね」

「彼らはお互いにハードな戦いを繰り広げることになるだろう。それによってチームも前進を果たすことができるし、どちらにとってもよい結果をもたらすことになる」

一方、SMP銀行のオーナーであるボリス・ロッテンベルグは『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』に次のように語った。

「2018年に、我々はウィリアムズそしてセルゲイ・シロトキンとともにF1デビューを果たすことになる」

「これがロシアのファンにとって喜ばしいことなのは間違いないし、ロシアにおけるモータースポーツの発展に大きな影響を及ぼすものだ」

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