7度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハの息子ミックが2018年もヨーロッパF3選手権に参戦することが確実となった。
現在18歳のミックは2017年にF3に参戦したが、初年度はランキング12位という不本意な成績で終えてしまっていた。
そして、このほどイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じたところによれば、ミックは今年も昨年同様イタリアのプレマ・パワーチームからF3挑戦を継続することになり、「数日中に」契約が結ばれることになるという。
■ミックは父親によく似ていると担当エンジニア
そのミックを支えるエンジニアは、かつてフェラーリでミハエルを担当していたルカ・バルディセッリだ。そのバルディセッリはミックと仕事ができることをうれしく思っていると次のように語った。
「ミハエルの息子と一緒に仕事ができたのはすごく感激だったよ。そしてあらゆる面で彼は私にその父親を思い起こさせてくれた」
「私は何度か無線を通じて彼をミハエルと呼んでしまったこともあったよ」
■ミハエルの情報を開示しない理由は?
一方、2013年末のスキー事故で脳に思い障害を負ったミハエルに関しては、現在もその状況が伝えられることはない。これはミハエルの家族やマネジャーを務めるザビーネ・ケームが強固に秘密主義を貫いているからだ。
その理由を問われたケームは、フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「事故に遭う前、彼は私にこう言っていたのです。“いろんな計画をするために私に電話をしないでくれ。私は姿を消してしまいたいんだ”と。それは彼の秘密の願いでした。今私が何も言わないのはそのためです」