今年F1デビューを果たし、来年はトロロッソ・ホンダからF1フル参戦をするピエール・ガスリーだが、2016年に起こった出来事はもっと衝撃的だったと語った。
■2016年の大事故をきっかけにGP2王者へ
ガスリーは、母親とコーチとともにGP2レース出場のためにシルバーストーンに向かっている途中に大事故に遭っていた。その時の様子をオランダの『Formule 1』紙に次のように語った。
「僕は後部座席の真ん中にいて、母は僕の左に座っていたんだ」
「僕たちは事故に遭い、4回転しながら、道路から50メートル離れたところで屋根が地面についた状態で逆さまに止まったんだ。どこもかしこも血だらけで・・・いたるところに血が見えたよ。僕の母親は死ぬだろうと思った。母親は息ができなくて、僕と同じように死を怖がっていたよ」
その後、2本の椎骨を骨折した母親とコーチは入院し、母親は3ヶ月後に退院した。一方、ガスリーは事故後にシルバーストーンのレースに出場。当時GP2に参戦して3年目で無勝利だったものの、土曜日のレースではGP2初優勝を果たし、その年のシリーズチャンピオンに輝いている。
■2018年はトロロッソ・ホンダでF1デビュー
現在21歳のピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダとともに2018年のF1フル参戦を果たす。
「F1に辿り着くために全てを捧げてきた。道のりは長く険しく、20人のドライバーしか居場所がないと分かっていたけれど、僕には疑いの余地はなかったよ」とガスリーは語った。