F1ドライバーの中には、現在決勝前のグリッドを華やかに彩っているグリッドガールが消えるのはさびしいと感じている者が多いようだ。
これまでモータースポーツの世界では美女が各ドライバーのカーナンバーが入ったプラカードを掲げ、グリッドに花を添えるのがおなじみとなっている。
ところが、そのグリッドガールは女性差別を助長するものだとして廃止すべきだという声が近年高まってきている。
現にWEC(世界耐久選手権)ではグリッドガールを廃止しており、F1でも女性差別と言われるのであれば男性を登場させれば問題ないだろうと“グリッドボーイ”を登場させるという試みを行ったこともある。
このグリッドガール問題について、F1モータースポーツ責任者を務めるロス・ブラウンが、「しっかりと再考すべきだ」と語ったことが報じられている。
ブラウンはイギリスの『BBC』に次のように語った。
「伝統を尊重すべきだという人が大勢いるものの、そうしたことは今の時代にそぐわないと考えている人たちもいる。それゆえ、我々はその問題に取り組んでいるよ」
だが、ドライバーたちはブラウンとは違う考えを抱いているようだ。
20歳のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように主張した。
「グリッドガールは続けるべきだよ」
ルノーのニコ・ヒュルケンベルグも同意見だ。
「もしグリッドで宝石のように目を引く存在がなくなるとしたら残念だね」
そう語った30歳のドイツ人ドライバーは2018年のF1マシンに設置されることが決まっているコックピット保護装置「ヘイロー」に言及しながら、次のように付け加えた。
「そのかわりに、来年は何が登場するのかな? ヘイロー? おやおや」