3期連続でFIA(国際自動車連盟)の会長に選任されたジャン・トッドが、この結果は自分が“信頼”を勝ち得たことを示すものだと語った。
セックススキャンダルによって引責辞任することになった前会長マックス・モズレーの後任候補として2009年に初めてFIA会長選に出馬したトッドは、対抗馬の元ラリードライバー、アリ・バタネンを破って見事に当選。
1期目満了の2013年には対抗馬が現れず、無投票での再選が確定。そして通算3期目となる今年の会長選挙にもほかに立候補する者がおらず、またしても無投票により3期連続で会長に選出されている。
「FIAのみんなはこの候補者に満足し、私が続けることを望んだんだ」
ベルギーのテレビ局『RTBF』にそう語ったトッドは、次のように続けた。
「最初は、みんなそれまでのキャリアで達成してきたことを通じて私のことを知っていただけだ。そして今では信頼を得ることができている」
「長年にわたり、我々はお互いに分かり合う必要があったし、一緒に働き、話をして情報交換を行ってきた」
1993年から2008年3月までフェラーリF1チームを率いていたトッドはそう語ると、現在のFIAについて次のように付け加えた。
「今日では団結したコミュニティーになっているよ」
FIAの会長職は1期4年で最長3期までと定められているため、現在71歳のトッドがFIA会長の職を務めるのは2021年までとなる。