セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が、うわさされているロバート・クビサのF1復帰に疑問符を付けた。
■どうして今?とベッテル
2011年のF1シーズン開幕前に参戦したラリーで大クラッシュを起こしたクビサだが、来季ウィリアムズから8年ぶりにF1復帰を果たすことになりそうだとうわさされている。
「あのとき起きたことはものすごい悲劇だったと思うよ」
スイスの『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』にそう語ったベッテルは、次のように続けた。
「彼は将来のF1チャンピオンだとみなされていた。だけど、どうして彼が今これほどまでに復帰したがっているのか僕には理解できないんだ」
「どうして以前はそうしようとしなかったのかな?」
「彼にとってはいい物語になるだろうね。だけど一方では、やはりあのコックピットを獲得したいと思っている若手ドライバーたちには不運なことだからね」
■本当にレースに耐えられるの?とヒュルケンベルグ
ヒュルケンベルグも、もしクビサが復帰を果たせば「大きな話題」となるであろうことは認めつつ、本当に復帰して大丈夫なのかどうか不安も感じているようだ。
「テストでは速さがあることは分かるよ」
「だけど、モナコあるいはシンガポールでの1周目のレーシングアクションをシミュレートすることはできないんだ」
母国ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったヒュルケンベルグは、次のように付け加えた。
「彼が高いレベルでレースができることを願っているけれど、来年彼が実際にクルマに乗るまでそれは分からない。僕としては、彼の復帰のチャンスはフィフティー・フィフティーだと見積もっているよ」