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【決勝レポート】マクラーレン・ホンダは9位でシーズン終了 最終戦を制したのはボッタス/F1アブダビGP

2017年11月27日(月)0:35 am

2017年F1最終戦アブダビGPが11月26日(日)、ヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)で3日目を迎え、現地時間17時(日本時間22時)から行われた決勝でメルセデスAMGのボッタスがポール・トゥ・ウィンで今季3勝目をあげた。ボッタスは通算勝利も3勝目。

●【決勝レース結果】F1アブダビGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■ 大きな波乱なくレースがスタート

スタートでは大きな波乱はなく、トップ10ドライバーはスタートポジションをキープして1周目を終える。スタートで10番手スタートのフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)の前に出たフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だったが、また抜き返されてこちらもスタート順位の11番手のまま走行を続けることになった。

7番手スタートのルノーのニコ・ヒュルケンベルグと8番手からスタートしたフォース・インディアのセルジオ・ペレスが激しい順位争いを展開し、ペレスがいったん前に出るがヒュルケンベルグがコーナーをショートカットする形で順位をキープ。ヒュルケンベルグにはこれで5秒ペナルティーが課される。

13番手からスタートしたマクラーレンのストフェル・バンドーンは1周目に15番手に順位を下げてしまった。

ポールポジションからスタートしたボッタスは危なげなくトップの位置を守りながら、2017年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンを従えながら周回を続ける。

■ リカルドとサインツに不運

抜きどころはそれほどないヤス・マリーナ・サーキットだけに、その後は比較的たんたんとレースが進行していく。前戦ブラジルGPと同じようにフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)と順位争いを演じることになったアロンソだが、なかなかコース上でマッサをとらえることができない。

レースが12周を迎えたころからピットインしタイヤを交換するドライバーが出始める。このレースでも1回ストップ作戦がセオリーとなるだけに、タイヤ交換のタイミングがレースの順位に大きくかかわって来ることになりそうだ。

17周目にペレスがピットイン。18周目には5秒ペナルティーを受けたヒュルケンベルグもそれに反応する。だが、コース上でペレスとの差を開いていたヒュルケンベルグはペレスの前でコース復帰を果たした。

19周目に4番手を走行していたレッドブルのダニエル・リカルドがピットに入り、順位を落とすことなく4番手でコース復帰を果たす。ところが、その直後にリカルドのクルマにトラブルが発生。リカルドは無念のリタイアとなってしまう。

アロンソは22周目にピットに向かう。アロンソの前を走行していたマッサもこれに反応して次のラップでタイヤ交換を行う。マッサは辛うじてアロンソの前でコース復帰を果たすが、1周先にタイヤ交換を行っていたアロンソが熱の入ったタイヤの利点を生かしてマッサとのサイド・バイ・サイドのバトルを制してマッサの前に出た。

タイヤ交換を遅らせ、アロンソに対してオーバーカットをしかけていたルノーのカルロス・サインツが32周目にピットに入る。タイミング的にはアロンソの前でコース復帰を果たせると思われたサインツだったが、なんとここで左フロントタイヤがきちんと装着されておらず、サインツはあわやピットロード出口に向かうトンネル内でウォールにヒットしそうになってしまう。

サインツは結局その後コース脇にクルマを止め、これでアロンソが9番手の位置に上がった。

■ ボッタスが最終戦で完全勝利

終盤、別次元のスピードでトップを走るボッタスとハミルトンだが、バックマーカーの処理などの間に2台のギャップがかなり縮まり始め、最後にチームメート同士による激しいバトルが展開するかと思われた。

だが、レースが残り5周ほどとなったところでボッタスがペースアップ。ボッタスは終盤にファステストラップをたたき出しながらまたハミルトンとのギャップを開いていく。

結局、ボッタスがそのまま先頭でチェッカーを受け、メルセデスAMG移籍初年度シーズン最終戦を優勝で締めくくった。ボッタスはこのレースでポールポジション、ファステストラップ、優勝のハットトリックを達成している。

■ ルノーがトロロッソを逆転 アロンソは9位

3位にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが入り表彰台を確保。ベッテルはこれで2017年のドライバーズランキング2位を確定させた。

一方、ルノーのヒュルケンベルグが6位に入賞して8ポイントを獲得。これでルノーがトロロッソを逆転してコンストラクターズランキング6位に浮上している。

アロンソはブラジルとは逆に最後までマッサに付け入るすきを与えず、9位入賞でマクラーレン・ホンダでの最後のレースを終えている。マッサは引退レースで10位入賞を果たし、有終の美を飾った。

マクラーレン・ホンダのバンドーンは12位でチェッカーを受けた。マクラーレン・ホンダはコンストラクターズランキング9位で2017年シーズンを終えている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)
2位/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
3位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
5位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
6位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
7位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
8位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
9位/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
10位/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)

■2018年F1開幕戦は3月23日に開幕

2018年F1開幕戦オーストラリアGPは2018年3月23日(金)の現地時間12時(日本時間10時)に開幕。決勝は25日(日)の現地時間16時(日本時間14時)にスタートする予定となっている。

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