昨年チームとして過去最高のコンストラクターズランキング4位となったフォース・インディアだが、今季も今週末に行われるF1最終戦アブダビGP(26日決勝)の結果を問わず、2年連続でそのポジションをキープすることが確定している。
だが、チームオーナー兼代表のビジェイ・マリヤがインドへ強制送還される可能性が高くなってきていると伝えられており、2018年に向けて不安を抱えながらシーズンオフを迎えることになりそうだ。
■12月に送還に向けた聴聞に臨むマリヤ
マリヤは今週イギリスの裁判所に出廷したが、そこで12月に母国インドへの強制送還に関する聴聞が行われることが決まったという。
かつてはインド有数の大富豪だったマリヤだが、自身が設立したキングフィッシャー航空の経営破たんなどに伴う詐欺容疑などで母国インドでは指名手配を受けている状態だ。
現在マリヤはパスポートを取り上げられており、イギリス国外への出国ができない状態となっている。もしもインドへ送還されてしまえば即逮捕されてしまうことになるだろう。そうなると、フォース・インディアとしてもイメージ的には大きなマイナス点を抱えてしまうことになる。
■2018年もランキング4位キープを目指すとマリヤ
だが、マリヤ本人は2018年も3季連続でコンストラクターズランキング4位をキープすることがチームの目標だと主張している。
「巨大な予算を持つ自動車会社のチームと争うことは我々にはできない。だが、我々は自分たちの手にあるものを最大限に利用している」
『Gulf News(ガルフ・ニュース)』にそう語ったマリヤは、次のように付け加えた。
「4位の位置を維持するのは楽ではないだろう。だが、我々の技術チームはすべてのエリアにおいて安定しているし、非常に強力なドライバーラインアップも有している。だから、我々はそれを目指していくよ」