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レッドブルとトロロッソ「最終戦でPUトラブルが起きないことを祈るだけ」

2017年11月17日(金)5:21 am

今季のF1もついに最終戦のアブダビGP(26日決勝)を残すだけとなったが、レッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソは、なんとかPU(パワーユニット)トラブルに見舞われることなくシーズンを終えることができるよう祈っている状況だ。

■険悪な雰囲気となったルノーとトロロッソ

先週末に第19戦ブラジルGPが開催されたサンパウロではトロロッソとルノーがお互いにトラブル発生の原因は相手側にあると批判合戦を繰り広げるなど、かなり両者が感情的となる状況が生まれていた。

今季限りでルノーと決別し、来季からはホンダPUを搭載することが決まっているトロロッソのフランツ・トスト(チーム代表)はルノーを批判したことを謝るつもりはないと『UOL(ウニヴェルソ・オンライン)』に次のように語った。

「もしチームが批判され、私がそれは間違いだと感じたときには、我々は声明を出して反論する必要がある。それが今回我々が行ったことだ」

■ルノーとの間に問題はないとレッドブル首脳

レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、こうした事態がさらに悪化しないように仲介役的な動きを行っていたことが知られている。だが、レッドブルとしてもルノーの提供するサービスに満足できていないのは明らかだ。

「もちろん、満足のいくものではないよ」

そう語ったマルコは、次のように続けた。

「彼ら(ルノー)は問題を解決することができず、パーツさえ底をついてきている状態だ。不運なことに、トロロッソはほかのチームよりもその影響を強く受けてしまった。彼らが感情的になってしまったのはそのためだよ」

「だが、我々は話し合って声明も出した。もう何も問題はないよ」

■すでにPUパーツが足りなくなっているルノー

だが、もはやルノーの棚にPUのスペアパーツはない状況だと伝えられており、レッドブルとトロロッソとしては、アブダビでの週末では最後までPUが壊れずにもってくれることを祈るしかない状況だ。

第18戦メキシコGPでは見事な走りで今季2勝目を遂げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だったが、先週末のブラジルGPではPUが壊れることを防ぐために、出力をかなり抑えていたことが明らかとなっている。その結果、4番グリッドから決勝をスタートしたフェルスタッペンだったが、最後にはピットレーンからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に追い抜かれて5位でレースを終えている。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にブラジルでのことを質問されると、次のように答えた。

「エンジンが生き延びたからよかったよ」

だがさらに、もし最終戦アブダビGPのフリー走行でPUが壊れてしまったらどうするかと尋ねられたホーナーは、次のように答えている。

「そういうことは起こって欲しくないね。その問題を解決するのは非常に高くつく仕事になるだろうからね」

■ルノーのメカニックたちは奇跡のような仕事をしている

そう語ったホーナーだが、ルノーのメカニックたちの仕事ぶりは素晴らしいと称賛している。

「ルノーのメカニックたちがやってのけたことは、ちょっとした奇跡だと言えるね」

そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。

「何週間にもわたって彼らは古いパーツをまた利用できるようにし、それらを1台のクルマからまた別の1台へとネジどめしているんだ」

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