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ダニエル・リカルド「フェラーリが夢のチームかどうかは分からない」

2017年11月16日(木)5:25 am

レッドブルのダニエル・リカルドが、2019年に向けた移籍問題や、今季の自分やチームメートのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスなどについて語った。

■2019年にはフェラーリ加入?

レッドブルではすでに20歳のフェルスタッペンと2020年まで契約を延長している。リカルドの現在の契約は2018年までとなっており、2019年にはどのチームに所属することになるのか、現時点ではまだ決まっていない状態だ。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーや、ドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコは、2019年以降もリカルドが残留することを望んでいると公言している。

そのことについてブラジルの『Globo(グローボ)』から質問を受けたリカルドは、次のように語った。

「彼らがそう言ってくれるのはうれしいよ」

「彼らは僕とマックスをチームにとどめておきたいと思っているんだ。だけど僕は急いではいないよ。僕もレッドブルにはすごく敬意を払っているけれど、それでもまだすべてを分析するための時間も残されているからね」

■ライコネンの後任にはリカルドが最適?

28歳のオーストラリア人ドライバーであるリカルドは、自分の唯一の目標はいつの日か「最高のクルマ」を手にすることだと語っている。2014年には当時のチームメートであったセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)を上回る成績を残したこともあるリカルドの評価も高く、バルテリ・ボッタスの後任としてメルセデスAMGに移籍する可能性もあるとのうわさもささやかれている。

だが、リカルドがイタリア系ということもあり、最も現実的な選択肢はフェラーリだろうと考えられている。フェラーリは2018年にはベッテルとキミ・ライコネンのコンビを継続することになっている。

だが、10月に38歳の誕生日を迎えた現役最年長ドライバーのライコネンは、すでにF1ドライバーとしての峠は越えたと考えられており、2018年が最後のF1シーズンとなるだろうと見ている者も多い。

つまり、2018年でレッドブルとの契約が切れるリカルドは、フェラーリにとって最高の選択肢となる可能性がある。

■課題はベッテルの反応?

フェラーリに加入するのはF1ドライバーとしての夢ではないのかと尋ねられたリカルドは、次のように答えた。

「もし、そうではないと答えたら、まるで僕が(フェラーリに)興味がないように受け止められてしまうだろうね」

「だけど、夢という語は少しばかり重いね。僕の夢は最高のクルマを得てF1タイトルをとることなんだ。それ以外についてはどう言っていいか分からないよ」

リカルドのフェラーリ入りに何か障害があるとすれば、それはベッテルだろうと考えられている。前述のようにレッドブル時代の2014年にリカルドに負けた経験があるベッテルが再びリカルドをチームメートとして迎えることに抵抗を示すのではないかと考えられるためだ。

「彼が僕を選ぶかどうかは分からないな」

リカルドもそう認め、次のように続けた。

「チームに対して自分としては誰がいいかを告げるだけの権限が彼(ベッテル)にあるのかどうか僕は知らない。だけど、そのことについては考えないようにするつもりさ。僕がやるべきことは常に高いレベルでのドライビングを続けることだし、それが僕の運命を決することになると思うよ」

■フェルスタッペンは今年大きく成長した

だが、周囲に自分の力量をアピールし続けるためには、リカルドはまず現在のチームメートであるフェルスタッペンとの戦いに勝つことが必要だろう。

今シーズン序盤はフェルスタッペンにメカニカルトラブルが多発したこともあって、ポイントランキングではリカルドの方が上位で今季を終えることは確定している。

しかし、速さのバロメーターとなる予選では、今季ここまでの19戦でリカルドは6勝13敗と大きくフェルスタッペンに負け越している。

「彼(フェルスタッペン)は今年すごく成長したよ」

そう認めたリカルドは、次のように続けた。

「昨年の彼は何度もミスを犯していた。だけど今のマックスは自信に満ちあふれているよ」

「その一方で、僕の方はうまく機能する範囲が狭い今季型車の特性に少し苦しめられてしまったんだ。お尻と手ですべての動きを感じる必要があるんだけど、今年はそれが昨年よりかなりそれが難しくなっていたよ」

■2018年は自分たちもチャンピオン候補に

だが、今シーズンの中盤以降レッドブルの2017年型車RB13の戦闘力が大きくアップしたのは事実だ。純粋なシャシー性能だけに限定すればメルセデスAMGやフェラーリにまったくひけをとらないところにまで来ていると考えられている。

リカルドも今季のクルマの改善度合いには満足できているようだ。

「今年僕たちが行った開発は素晴らしいものだったよ」

「もし来年メルセデスAMGやフェラーリと同じレベルでスタートすることができれば、僕たちもチャンピオン候補になるだろうね」

そう語ったリカルドは、次のように付け加えた。

「僕のここまでのパフォーマンスは最高とは言えなかったかもしれない。だけど、僕は学んだことすべてを2018年につなげていくつもりだよ。だから来年は自分がもっと強くなれるという自信がすごくある。でも、どうなるか様子を見ることにしよう」

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