今季のF1ドライバーズタイトルを手中に収め、通算4回チャンピオンの座に就いたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、2018年のF1はまるで「バス」を運転しているような感じになるだろうと語った。
ハミルトンが言及しているのは、来季は年間のPU(パワーユニット)使用台数がドライバー1人あたり3台までと減らされることに加え、ドライバーの頭部を保護するためのヘイロー(Halo)と呼ばれる装置の導入が義務付けられることのようだ。
■ヘイロー導入を嘆くニキ・ラウダ
現役時代に3度F1王座に就いた伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダもこのヘイロー導入反対派の1人だ。
ラウダは最近も『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、ヘイローは「ドライバーをまるで赤ん坊のように守ろうとする」ものだと主張している。
■2018年のF1はまるで耐久レースのように
ハミルトンはそれに加え、2018年にはドライバーが今季以上にPUを長持ちさせるよう用心しながら走る必要が生じるのは残念だと考えている。
ハミルトンはイタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』に次のように語った。
「間違いなく、もっと悪くなるよ。僕たちはまるで耐久レースのドライバーのような走りを強いられることになる」
「すでにこういう条件があるところに加えてヘイローも導入されることになるし、まるでバスを運転しているような感じになるだろうね」
■ドライバーやクルマの能力を生かせないF1に?
そう語ったハミルトンは次のように付け加えた。
「クルマはNASCARと同じくらいの重量になるし、ブレーキングの距離も長くなるだろう。明らかに、それはドライバーが望むようなものではないよ」
「それでは、僕たちが持つ潜在能力を最大限に活用できないからね」