レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、先週末に行われた今季のF1第19戦ブラジルGPではルノーがPU(パワーユニット)の出力を抑えていたことを明らかにした。
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フェルスタッペンはその前に行われた第18戦メキシコGPではスタートでトップに立つとそのままレースを支配し、今季2勝目を達成していた。ところが先週末のブラジルでは4番グリッドからスタートしたものの、最終的にはピットレーンからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)にも抜かれ、5位でレースを終えている。
最近ではルノーPUが度重なる信頼性問題を起こしていることから、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソとルノーの関係も悪化してしまっている。ルノーではトロロッソのPUの使い方にも問題があると示唆するとともに、すでに予備のPUエレメントが在庫をついている状態であることを明らかにしている。
フェルスタッペンは母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に対し、ルノーでは2018年仕様PU開発の方へ注力するために2017年仕様PUのスペアはすでになくなっている状態であることを認めるとともに、現在搭載しているPUを長持ちさせるためにブラジルでは出力を抑えて臨んでいたのだと語り、次のように続けた。
「一方では僕もそのことは理解できる」
「だけどその一方で、シーズンを通じてこれほど多く信頼性の問題を抱えるのであれば、サプライヤーとしてやるべきことは棚に十分なパーツをそろえておくことだよ」
「そうするのが理にかなったことだと思うよ」
少し前に2020年までレッドブルとの契約を延長したことが発表されたフェルスタッペンは、PUを長持ちさせるためにブラジルで出力をセーブせざるを得なかったのは残念だが、「不満は残るけれど、それを受け入れるしかないよ」と語り、次のように付け加えた。
「すごくいいレースが4つ続いた後だけに少し残念だけど、現実的になる必要もあるからね。クルマそのものはよかったよ」