マクラーレンのフェルナンド・アロンソはトヨタからWEC(世界耐久選手権)参戦を希望しているが、チームは難色を示している。
アロンソは、モータースポーツの「三冠」(F1モナコGP、インディー500、ル・マン24時間での優勝)達成を目指して、2017年はインディー500に挑戦した。
来年はル・マン出走を目指し、ケルンにあるトヨタの本拠地を訪れたと伝えられており、WEC最終戦バーレーン戦の翌日11月19日(日)に、バーレーンでトヨタのWECマシンをテストすると見られている。
■既にトヨタと契約とスペイン紙
スペインの『Marca(マルカ)』紙は、2018年のル・マンに関してアロンソとトヨタが既に契約を交わしたと伝えている。
しかし、ブラジルGP(12日決勝)を前に、アロンソは次のように説明した。
「僕は昨日、可能かどうか見てみると言ったんだ。でも、今のところ何もない」
「昨日から今日にかけて何も起きていないよ。僕はここ(ブラジル)にいるんだからね。これから数日は何も起きないよ」
■WEC参戦にも前向きなアロンソ
ル・マンだけでなく、F1と平行してWECにも参戦するのではないかとうわさされているが、アロンソはこう話した。
「もし僕次第なら、毎週末でもレースをするよ」
「必要なのはマクラーレンの許可だけだ」
■WEC参戦は「大きな妨げになる」
一方、マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエは、アロンソのWEC参戦に否定的な態度を示している。
「完全なプログラムを2つこなすことはできないと思う。肉体的に複雑過ぎる」
「ル・マンやインディー500、デイトナは、単独のイベントだから可能だ。しかし、2つのプログラムでは、F1に優先的に専念する上で大きな妨げになる」
アロンソがマクラーレンの許可を求めると話したことについて、ブーリエはこう答えた。
「フェルナンドは、三冠達成を目指していくつかレースがやりたいと言っていた」
「しかし、交渉はケース・バイ・ケースで行う。われわれの仕事は、2018年に素晴らしいクルマを与えて、彼の気持ちがそれないようにすることだ」