F1最高責任者のチェイス・キャリーは、F1を所有するリバティー・メディアとフェラーリとの対立を否定している。
現行のエンジン規定が変わる2021年に向けて、FIA(国際自動車連盟)から新たなパワーユニットの仕様が提案された。また、チームの年間予算の上限を定める案も検討されている。
フェラーリの会長セルジオ・マルキオンネは、こうした動きに対して難色を示し、フェラーリに合わなければF1撤退も辞さない姿勢を示している。
■大きな立場の違いはないとキャリー
これに対し、キャリーは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「フェラーリとわれわれの考え方に真の違いは存在しない」
「F1は独特な存在であり、各チームがエンジンとシャシーでオリジナルのクルマを造れるものでなければならない」
■チーム間格差の縮小が不可欠
しかし、F1の改革に必要な措置を講じる決意が変わらないこともキャリーは示している。
「われわれは、優勝争いにもっと多くのチームが加わり、成功が費やす金額の多さではなく、どう費やすかによって左右されるようにしたいと考えている」
「モータースポーツのどんなカテゴリーでも、見る者にとって魅力的なものとするには、レースの結果が予測不可能であることが不可欠だ」