マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の父親であり、自らも元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンが、息子がレッドブルとの契約を延長したのは正しい選択だったと主張した。
■意外だったフェルスタッペンの契約延長発表
今季のF1第17戦が開催されたアメリカでレッドブルとの契約を2020年まで更新したことが発表されたフェルスタッペンだが、その発表はF1関係者には驚きを持って迎えられた。
レッドブル首脳が、フェルスタッペンは2019年までレッドブルの契約下に置かれていると示唆していたものの、フェルスタッペン親子はその契約を早期解消してメルセデスAMG、あるいはフェラーリへ移籍しようとしているようだとのうわさがささやかれていたからだ。
だが、今回の発表により、第2のアイルトン・セナとも評される現在20歳のフェルスタッペンが少なくとも来年からあと3年間はレッドブルで走ることが確定したことになる。
■マックスのスタイルに合っていたレッドブルの開発
ヨスは、今回の決断には満足していると母国オランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語った。
「チーム(レッドブル)は再び競争力を増すために全力を尽くしてきた」
「シーズンが始まったころの状態と比べて今のクルマがどれほどよくなったかということを見れば、それがトップチームとはどういうものかという質問への答えとなるはずだ」
「さらに、すべての改良はマックスのドライビングスタイルにものすごく合っていたんだ。ストップウォッチを見ればそれがよく分かるよ」
■ブラジルでもレースでは強いはず
現役時代にはベネトンやミナルディで活躍していたヨスだが、先週末のメキシコGPで今季2勝目をあげたマックスが2017年シーズンをいい形で終えることができるだろうと考えている。
「ブラジル(12日決勝)では少しばかり雨を期待しているよ」とほほ笑みを浮かべながら語ったヨスは、次のように続けた。
「そうなればマックスは、昨年もやってみせたように、どういうことができる力があるか示すことができるからね」
昨年、雨となったブラジルGP決勝で怒とうの追い抜きシーンを見せたマックスに言及したヨスは、次のように付け加えている。
「予選ではほかのトップチームたちのほうが少し強いんじゃないかと思っている。だが、レースになればレッドブルが調子を上げられるはずだよ」