ザウバーが2018年のドライバーラインアップを決定したと報じられている。そして、パスカル・ウェーレインは今季限りでシートを失うことになるようだ。
2017年シーズン途中でチーム代表が変わるなど運営体制が大きく変化したザウバーだが、これまでに伝えられていた情報によれば、2018年には少なくとも今季のドライバーのうちどちらか1名を残留させたいと考えていると言われていた。
■一時はウェーレイン残留濃厚との情報も
当初は2016年からザウバーの新オーナーとなったロングボウ・フィナンス社と太いパイプがあるスウェーデン人ドライバーのマーカス・エリクソンの残留がほぼ確定的だと考えられていた。
しかし、7月に新チーム代表に就任したフレデリック・バスールは、チームにとって重要なのはパフォーマンスであるとして、メルセデス所属ドライバーであり今季ザウバーが稼いだ5ポイントすべてを持ち帰っているウェーレインの残留もあり得ると示唆していた。
■2018年はエリクソンとルクレールで確定?
だが、最近ではエリクソンのパフォーマンスが向上してきている。直近3レースの予選ではいずれもエリクソンの方がウェーレインよりも上位となり、先週末に行われたメキシコGP決勝でも最終的にはメカニカルトラブルでリタイアとなるも、一時はポイント獲得も期待できるポジションを走行していた。
そしてこのほどスイスの『Blick(ブリック)』が、エリクソンが来季も残留することが確定したと報じている。
そして『Blick(ブリック)』は、2018年にエリクソンのチームメートとなるのはシャルル・ルクレールだとしている。
モナコ出身のルクレールはザウバーにパワーユニットを供給するフェラーリの育成ドライバーであり、2017年のF2王者だ。ルクレールは先週末のF1メキシコGPでもザウバーから金曜フリー走行1回目に出走している。
同紙によればザウバーは11月に入ってから2018年のドライバーラインアップを発表することになるという。
■ウィリアムズのシート獲得を目指すウェーレイン
今季限りでのザウバーのシート喪失が濃厚となったウェーレインは、現在メルセデスからパワーユニットの供給を受けているウィリアムズのシート獲得を目指していると伝えられている。
だが、ウィリアムズに関しては、現在ドライバーを務めているフェリペ・マッサに加え、ロバート・クビサ、ポール・ディ・レスタ、ダニール・クビアトらも来季のシートを狙っていることが明らかとなっている。
2018年のF1残留が厳しい状況となってきている23歳のウェーレインは、先週末のメキシコで次のように語った。
「これに関してはまだ何もニュースはないよ」
「だけど来年に向けていくつかの話し合いが持たれているし、近いうちに何らかの決着を見たいと期待しているところさ」