【P1レポート】メルセデス好調 マクラーレン・ホンダは8番手スタート／F1メキシコGP
2017年F1第18戦メキシコGPが10月27日（金）、エルマノス・ロドリゲス・サーキット（1周4.304km）で開幕。現地時間10時（日本時間28日午前0時）から行われたフリー走行1回目でメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがトップに立った。
●【タイム結果】F1メキシコGPフリー走行1回目、タイム差、周回数
富士山の5合目とほぼ同じ標高約2,230mという高地で開催されるメキシコGPは、空気の薄さがパワーユニットや空力のセットアップにおける大きな課題となることで知られている。そのため、各ドライバーは空力の調整などを中心に、慎重にセッションを開始していく。
システムチェックのためのインストレーションラップを終えると、各チームが最初の走行プログラムに向けての準備を開始。上位チーム勢がコースに出てきたのはセッション開始から20分ほどが経過したところだった。
セッション開始から34分ほどが経過したところで、前戦アメリカGPに続いてトロロッソから出走しているブレンドン・ハートレイがコース脇にクルマを止めてしまい、ここでVSC（バーチャルセーフティカー）が導入される。
どうやら何らかのトラブルが発生したとみられるハートレイはその後自力で走行を再開し、スロー走行しながらピットへと戻った。
各チームのドライバーたちが走行を行う中、マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンにはセッション中にパワーユニット交換の必要が生じてしまい、タイムを刻むことなくこのセッションを終えることが確定してしまう。
最初のセッションということもあり、各ドライバーはそれぞれ違うタイヤを使用するプログラムを展開。そんな中、セッション開始から50分に近づいたところでここに持ち込まれたドライタイヤの中で一番軟らかいウルトラソフトでコースインしたボッタスが1分17秒824をマーク。
今季のドライバーズタイトル獲得に王手をかけているチームメートのルイス・ハミルトンも同じタイヤでタイム計測に臨むがボッタスには0.466秒届かなかった。
セッションが開始から60分を迎えるところで、このセッションでエステバン・オコンに代わってフォース・インディアから出走した地元メキシコ出身のアルフォンソ・セリスがターン16でマシンコントロールを失いリアからウォールに激突。セリスにけがはなかったものの、マシンはリアに大きなダメージを受け、ここでセッションは赤旗中断となる。
残り時間が23分となったところでセッションが再開。3強チームの中でレッドブルとフェラーリはこのセッションではウルトラソフトを投入せず、中間の軟らかさとなるスーパーソフトでタイム計測に臨み、マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドのレッドブル勢が3番手4番手、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのフェラーリ勢が5番手6番手で続いていく。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはウルトラソフトタイヤで一時この3強チームに次ぐ7番手タイムを刻むが、その後スーパーソフトを履いた地元メキシコ出身のセルジオ・ペレス（フォース・インディア）がそのタイムを上回る。しかし、アロンソは8番手というまずまずのポジションをキープ。
セッション終盤はほとんどのドライバーがロングランプログラムに移り、トップタイムを刻んだボッタスが順調にこのセッション最多となるトータル42周を消化してチェッカーフラッグを受けた。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ／バルテリ・ボッタス（メルセデスAMG） 1:17.824
2番手／ルイス・ハミルトン（メルセデスAMG） 1:18.290
3番手／マックス・フェルスタッペン（レッドブル） 1:18.395
4番手／ダニエル・リカルド（レッドブル） 1:18.421
5番手／セバスチャン・ベッテル（フェラーリ） 1:18.586
6番手／キミ・ライコネン（フェラーリ） 1:19.008
7番手／セルジオ・ペレス（フォース・インディア） 1:19.240
8番手／フェルナンド・アロンソ（マクラーレン） 1:19.346
9番手／フェリペ・マッサ（ウィリアムズ） 1:19.443
10番手／ニコ・ヒュルケンベルグ（ルノー） 1:19.552
F1メキシコGPフリー走行2回目は、このあと日本時間午前4時から始まる。
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