通算4度目となるF1ドライバーズタイトル獲得に王手をかけているルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、今週末のF1メキシコGP(29日決勝)で安全策をとるつもりはないと主張した。
【ランキング】2017年F1チャンピオンシップ(アメリカGP後)
■メキシコでのタイトル確定が濃厚
今シーズン前半はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と互角の戦いを展開していたハミルトンだが、夏休みが明けてからの6レースで5勝をあげる活躍を見せて一気にベッテルとの差を広げてしまった。
現在、ランキングトップのハミルトンと2番手でそれを追うとベッテルの差は66ポイントとなっている。仮にメキシコGP決勝でベッテルが優勝したとしても、ハミルトンが5位以内でチェッカーを受ければその時点で今季のタイトル獲得が決定することになる。
もしハミルトンがメキシコGPをノーポイントで終えたとしても、ベッテルが3位以下となればやはりハミルトンのタイトルが確定するだけに、今週末のメキシコでタイトルのゆくえが決する可能性は限りなく高いと言えるだろう。
■あくまでも勝ちを狙っていくとハミルトン
だが、すでにメキシコシティに入ったハミルトンは次のように語った。
「僕は勝利したいと思う」
「僕は5位でレースを終えて誰かが表彰台に立っているところを見るためにここに来たわけじゃないからね」
■来年はボッタスにもっといいクルマを
一方、今後の展開次第では、現在ベッテルを現在21ポイント差で追いかけるランキング3番手のバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)が残りの3レースでベッテルを逆転し、メルセデスAMGが4年連続でドライバーズランキング1-2を独占する可能性もまだ残されている。
だが、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、来年はチームがボッタスにもっと運転しやすいクルマを与える必要があると次のように語っている。
「ボッタスがもっと楽になれるようなクルマをサーキットに持ち込むのは我々の仕事だからね」