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アメリカGPでF1デビューを控えたハートレイ「50ページもの説明書で勉強中」

2017年10月20日(金)3:01 am

今週末にテキサス州オースティンで行われるF1アメリカGP(22日決勝)で突然のF1デビューを飾ることになったブレンドン・ハートレイが予選や決勝までには何とかF1マシンに慣れることができるだろうと語った。

■WECの活躍で抜てきされたハートレイ

カルロス・サインツが前戦日本GPを最後にトロロッソを離れ、アメリカGPからはルノーのドライバーを務めることになる。今週末はマレーシアと日本を欠場していたダニール・クビアトがトロロッソのコックピットに戻ってくることになるが、本来そこに座るはずだったピエール・ガスリーは同じ日に日本で行われるスーパーフォーミュラ最終戦に参戦することになっている。

そのガスリーの代役として急きょ白羽の矢が立てられたのが以前レッドブルのジュニアドライバーだったことがあるハートレイだった。

だがハートレイは2010年にレッドブルとの契約を解除されており、その後はいくつかのスポーツカーレースに出走していたが、2014年にWEC(世界耐久選手権)の最高峰カテゴリーLMP1に出場するポルシェチームに加入。以降ポルシェのトップドライバーとして2015年に総合優勝を果たすと、今季2017年もタイトルをほぼ手中に収めている。

レッドブルがもうかなり長いあいだフォーミュラカーに乗っていなかったハートレイをアメリカで走らせることにしたのは、WECでのハートレイのドライビングが高く評価されたことによるものだったようだ。

■予選までのフリー走行でクルマを覚えたい

27歳のハートレイは、急きょ今年のF1マシンの勉強を始めたと母国ニュージーランドのラジオ局『Newstalk ZB(ニューストークZB)』に次のように語った。

「50ページもあるクルマの説明書をもらったよ」

「予選までには合計4時間の練習走行ができるから、必要なスピードを出すにはそれで十分だと思いたいね」

■同じレースカーだから何とかなる?

ポルシェのWECチームでチャンピオンドライバーとして活躍していたハートレイは、初めて乗る2017年型F1カーでも何とかやれるだろうと次のように続けた。

「ラップタイムに関して言えば、それほど大きな違いはないよ。大体7秒から8秒じゃないかな」

「特にレースになれば、そんなに大きな差ではないんだ」

「僕はすごく速いクルマに乗っている。だから、レッドブルが僕を招いてくれた理由のひとつはそこにあると思う。だけどWECのクルマが技術的にすごく複雑だってこともあるだろうね。僕たちもハイブリッド技術を使っているし、その部分についてはF1と似ているよ」

とはいえ、ここでF1デビューするチャンスが与えられたのはハートレイのキャリアにおいて大きなチャンスであることは確かだろう。

「僕にとってはかなりの挑戦だよ。だって僕がオープンホイールで走っていたときからすでに6年か7年がたっているんだからね。でも、僕はあまり物事を難しく考えないようにしているんだ」

「レーシングカーだし、タイヤは4つだ。そしてドライバーが速く走らせるためにやるべきことは同じだ。だから、基本的には同じようなものなんだ」

■アメリカGP以降も続投可能性あり?

最近のうわさでは、ハートレイのアメリカGPでのパフォーマンス次第では、その後の3レースもハートレイがクビアトに代わってトロロッソで走ることになるかもしれないと言われている。

かつてF1でジョーダンやジャガーのマーケティング担当などを務めたことがあるマーク・ギャラガーはニュージーランドの『Newshub(ニュースハブ)』に次のようにコメントしている。

「ブレンドン・ハートレイの本当の才能がどれほどのものかを見極めるためには、少なくとも2、3レース様子を見て初めてそれが可能になるだろうね」

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