フェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは、立て続けに起きたエンジントラブルにも不安はないとしている。
F1第15戦マレーシアGPでは1-2フィニッシュの可能性もあったフェラーリ。ところが、ベッテルは予選開始時にトラブルに見舞われて最後尾スタートを余儀なくされ、ライコネンは決勝直前のトラブルでスタートできずにリタイアした。
フェラーリの技術部門責任者であるマッティア・ビノットは、2つのトラブルの原因がいずれもターボとエンジンを結ぶカーボン製のチューブだったことを6日(金)に明かしている。
これは、フェラーリの本拠地マラネロに送られて修理されたという。
■再発はないと話すベッテル
ベッテルは日本GP(8日決勝)を前に次のように語った。
「何が起きたか、僕たちはちゃんと理解できたと思う」
「数日しかなかったけど、いくつかのパーツが(マラネロに)戻った。ここでは問題はないと僕は信じているよ」
ライコネンもこう話す。
「僕たちは問題を直した。でも、また起きないと保証することは誰にもできない」
■ギアボックスにも自信
ベッテルはマレーシアGPのフィニッシュ後にランス・ストロール(ウィリアムズ)と接触し、ギアボックスへのダメージが心配された。
ベッテルが日本GPでギアボックスを交換した場合、5グリッド降格のペナルティーを受けることになる。
ベッテルのギアボックスはマラネロで検査され、ルールの範囲内で修復できたと伝えられている。
「土曜日にギアボックスを載せてみなければ分からないけれど、僕が聞いたことを元に判断すれば、すべて問題ないはずだ」とベッテルは話している。
■チームはパニックに陥っていないとベッテル
フェラーリの会長セルジオ・マルキオンネは、マレーシアGPを受けて組織の改変を示唆したが、ベッテルは大々的な変更はないと話す。
「その話は僕も聞いた。というか、記事で読んだんだ。彼の言葉が文脈を無視して伝えられていないという確信は持てない」
「僕はチーム内の様子を知っている。パニックはないよ。感情的な反応もない。僕の知る限り、大きな変更は予定されていない」