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ベッテルが苦言「ボッタスは動く通行止め標識だった」

2017年10月05日(木)5:20 am

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、先週末に行われたF1マレーシアGP決勝でメルセデスAMGがバルテリ・ボッタスにわざと自分のペースを上げさせないように仕向けていたと主張した。

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残り5戦となった今季のF1だが、現時点ではランキング2番手のベッテルに34ポイント差をつけたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が通算4度目のF1タイトル獲得に向けて非常に有利な立場となっている。

一方、メルセデスAMGではチーム内ではナンバー1ドライバーやナンバー2ドライバーという区別はしていないと主張しているものの、すでにトップのハミルトンとのポイント差が大きく開いてしまったボッタスが事実上のナンバー2であることは間違いないだろう。

■メルセデスAMGがボッタスにベッテル妨害を指示?

エンジントラブルにより予選をノータイムで終えたベッテルは、セパン・インターナショナル・サーキットで行われたマレーシアGP決勝で最後尾からのスタートを余儀なくされていた。それでもベッテルはコース上で着実に順位を上げ、ついにはボッタスの背後にせまるところにまでばん回を果たしていた。

だがベッテルはボッタスをコース上で追い抜くことはできず、そこで少し時間を費やすことになってしまった。

最終的にはタイヤ交換のためのピットストップでいわゆる「アンダーカット」を成功させてボッタスの前にコース復帰を果たしたベッテルだが、そのとき2番手を走行していたハミルトンと自分のギャップを広げるためにメルセデスAMGがボッタスにわざとペースを落として自分を妨害させたのだと考えている。

ベッテルは、オーストリアの『Krone(クローネ)』紙に次のように語った。

「メルセデスAMGが何をしようとしていたのかは明らかだったよ」

「彼らはボッタスを通行止めの標識がわりに使ったんだ」

■「最も困難な時期」を迎えているボッタス

だが、そのベッテルの指摘は必ずしも的を射てはいないかもしれない。

と言うのも、ボッタスが本当にハミルトンの援護役を仰せつかっていたのだとすれば、ピットストップで前に出られてしまったベッテルを追い上げてプレッシャーをかけることもできたはずだ。しかし、実際にはボッタスはどんどんベッテルとの差を広げられてしまっていた。

確かに、その時点ではベッテルがスーパーソフトタイヤ、ボッタスがソフトタイヤを履いていたという事実はある。だが、実際のところボッタスはマレーシアの予選でもレッドブル勢に先行を許すなど、現在かなり苦しい状況を迎えているのは確かだ。

マレーシアでのレース後、ボッタスは現在「ここまでのキャリアで最も困難な時期」を迎えていると認め、次のように付け加えた。

「もし僕がこれからもずっとこんなレースを続けるようなら、誰にとってもいいことではないだろうね」

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