F1最高責任者のチェイス・キャリーが、ホンダは今後も積極的にF1にかかわっていくはずだとの考えを示した。
2015年にマクラーレンのワークスエンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たしたホンダだが、3年目を迎える今季も優勝を狙うどころかポイントも満足に獲得できない状況が続いている。
こうした状況を受け、マクラーレンが今季限りでホンダと手を切って来季以降はルノーと組むことにしたのはすでに公然の秘密となっている状況だ。
そして、マクラーレンという供給先を失うホンダを2018年以降もF1にとどめるために、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長や、新F1オーナーであるリバティ・メディアによってF1モータースポーツ責任者に指名されたロス・ブラウンらが関係当事者たちの交渉に介入したものと考えられている。
水面下での交渉の結果、ホンダは来季からレッドブルのジュニアチームであるトロロッソにパワーユニットを供給することで合意したものと見られている。
■ホンダと組むのは歓迎だとトロロッソのクビアト
トロロッソのドライバーを務めるダニール・クビアトは、今週末に今季のF1第14戦が開催されるシンガポールで次のように語った。
「ホンダとの契約が正式に発表されるまでは、僕はそのことについて何も言うつもりはないよ」
「だけど、どういうことが起きるにせよ、僕はチームにとってはいいことだと思う」
■ホンダはこれからもF1にかかわり続ける
長年F1最高権威の座にあったバーニー・エクレストンの後任としてF1を率いるキャリーも、シンガポールで開催されたスポーツカンファレンスにおいてホンダがF1にとどまるのはいいことだと次のように語った。
「ホンダは非常に重要なパートナーだ」
「私は、モンツァ(第13戦イタリアGP)前後にホンダ首脳陣との会議を行っていたんだ」
「私は彼らを代弁するつもりはない。私に言えることは、彼らは今後もF1を続ける決意をしているようだし、将来に対してワクワクし、我々がこのスポーツとともに目指していることにワクワクしているようだということだ」とキャリーは付け加えた。