日本のスーパーフォーミュラに参戦しているピエール・ガスリーが、近いうちにF1デビューを果たすことになりそうだとのうわさを否定しなかった。
■サインツのルノー移籍でガスリーにF1デビューチャンス?
最近、複数の大手メディアがトロロッソのカルロス・サインツがルノーに移籍し、F1マレーシアGP(第15戦/10月1日決勝)からジョリオン・パーマーに代わってニコ・ヒュルケンベルグの新チームメートになることが決まったと報じている。
これは、マクラーレンがホンダと決別し、来季ルノーからパワーユニット供給を受けるための複雑な契約問題の一部だと考えられている。
そして、サインツの後任最有力候補が、レッドブル所属ドライバーであるガスリーだと見られている。
■夢の実現を期待するガスリー
先週末に大分県のオートポリスで開催されたスーパーフォーミュラ第5戦で2戦連続優勝を達成したフランス人ドライバーのガスリーは『F1速報』のインタビューに答え、次のように語っている。
「その話は耳にしているし、今いろんな細かいことが詰められているところだと思う」
「F1に行くのが僕の夢だし、その実現に向けて全力を尽くしているよ」
「今後2、3日のうちに動きがあるんじゃないかと思うし、何かニュースが伝えられるかもしれない。そして僕がマレーシアでレースできるようになるのを本当に期待しているよ」
■松下信治にチャンスは?
一方、ドイツの『Bild(ビルト)』はガスリーだけが候補者だというわけではないとも報じている。トロロッソに来季からパワーユニットを供給することになると見られているホンダが、現在F2シリーズに参戦している日本人ドライバーの松下信治を強く推すことになると考えられるためだ。
だが、松下は現時点ではF1昇格の条件となるスーパーライセンス発給に必要なポイントを手にしておらず、今季すぐにF1デビューを果たす可能性は低いと見られている。
■アロンソはマクラーレンに残るのか?
最近の報道によれば、マクラーレンが今季限りでホンダと決別することはほぼ確実だと見られているが、もうひとつ不確定要素が残っている。それはフェルナンド・アロンソの去就だ。
マクラーレンがアロンソと来季の契約を更新するためには4000万ユーロ(約52億円)にものぼる報酬を用意するしかないと伝えられているが、これまでアロンソの報酬はホンダが負担してきていたと考えられている。
マクラーレン・グループを率いるザック・ブラウンは、こうした費用問題に関して質問されると次のように答えたという。
「我々は2018年に向けて第一級のスポンサーたちとの交渉を行っているところだ」