NEXT...F1開催スケジュール

PU年間使用数制限ルールの見直しを求めるレッドブル

2017年09月08日(金)16:32 pm

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2018年からさらに厳しくなることになっているPU(パワーユニット)年間使用可能台数制限ルールの緩和を求めていくつもりだと語った。

■来年はさらに厳しくなるPU年間

今季は年間20レースのため、シーズンを通じて使用できるPUは4台までと定められている。そして現行ルールでは2018年にはその数が3台に減らされることになっている。

しかし、今季もまだ13レースを終えたところだが、すでにマクラーレン・ホンダ、レッドブル・タグホイヤー、トロロッソ・ルノー、ルノーの4チーム合計8名のドライバーが規定数以上のPUエレメントを投入したとしてグリッド降格ペナルティーを受けている。

さらに、メルセデスAMG、フェラーリ、ハース・フェラーリ、ザウバー・フェラーリもすでに限度いっぱいとなる4台目のPUエレメントを投入しており、今後さらにグリッド降格ペナルティーを受けるチームが増えることも十分に予測できる状態となっている。

■ドライバーにとってPUでのグリッド降格は理不尽

先週末にモンツァで開催されたF1第13戦イタリアGPではこうしたPUや、やはり連続使用レース数制限があるギアボックス交換ペナルティーなどにより、20人中9人のドライバーがグリッド降格となり、ファンにとっては非常に分かりづらい状況にもなっていた。

規定数以上のPU投入はドライバーの責任ではなく、これによってドライバーが不利益を被る今のルールには反対意見も少なくない。さらに、ファンにとっても分かりづらく、納得性が低いルールだとの指摘もある。

実際のところ、F1新オーナーのリバティ・メディアからF1モータースポーツ責任者に指名されたロス・ブラウンも、このルールの見直しが必要だとの考えを示している。

■年間5台は必要だとレッドブル

ホーナーは、今季も現時点ですでにこれだけのグリッド降格が発生していることを考えれば、非常に複雑なパワーユニットが導入されているにもかかわらず、現在のルールではドライバーに対して本当に必要とされるだけの数のユニットを使用することが認められていないことが問題の本質なのだと主張している。

「この問題は次のストラテジー・グループ(F1意思決定機関のひとつ)会議での最重要課題とすべきだ」

『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』にそう語ったホーナーは、来季にはドライバーひとりあたりのPUを年間5台に増やすべきだと提案するつもりであることを明らかにし、次のように付け加えた。

「仮にF1タイトル争いがこうしたエンジン台数などの要因によって決定されるようなことになれば、それは残念なことだからね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック