フェルナンド・アロンソが、マクラーレンがホンダと手を切り、2018年からルノーのパワーユニットを使うという決断をくだすならば、来季も引き続きチームに残りたいと思うと語った。
マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンは、先週末に今季のF1第13戦イタリアGPが行われたモンツァを離れるにあたり、もしもマクラーレンがホンダとの関係を解消して来季からルノーのパワーユニットを搭載できるようになれば、アロンソも2018年の契約にサインする可能性があるだろうと示唆していた。
そのアロンソは4日(月)に、母国スペインのテレビ局『Antena 3(アンテナ3)』に次のように語った。
「マクラーレンは困難な状況にある。この3年間あまりにも競争力がなかったからね」
「3年間も競争力が発揮できないということは、マクラーレンのようなF1で素晴らしい歴史を刻んできたチームにとってはもう限界だと思う。来年からはそれも変わり始めると思うけれどね」
「どうなるのか僕には分からない。だけど僕はかなり楽観的だよ」
「ひとつの選択肢は別のエンジンにすることだ。僕は自分の話をする前に彼らがどういう決断をするのか待つことにするよ」
「僕たちは共に困難な時期を歩んできたし、僕もこのチームに忠誠を尽くしたいと思っている。彼らが決断をくだし、どういうパッケージになるのかが分かった時点で僕も決断することになる」
アロンソは、マクラーレンが2018年にどこのパワーユニットを搭載することになるのかについては「今週中」に分かるだろうと付け加えると、自分としてはマクラーレンに自分を引き留めるためのチャンスを与えるつもりだと次のように続けた。
「僕は彼らにチャンスを与えるつもりだよ。僕たちは一緒に非常に困難な時期を過ごしてきたからね」
「僕はチームの一員だと感じているし、彼らはそれにふさわしいと思っている」
かなり上から目線的なコメントだという印象もあるが、実際問題としてアロンソには2018年にタイトルを狙える可能性があるチームへ移籍できるチャンスはない。そうかといって、これまでの言動などから、もしマクラーレン・ホンダ体制が継続されることになればもはやチームにとどまることは自分のプライドが許さないだろう。
アロンソにとっては、2018年にもF1にとどまるためにはマクラーレン・ルノー誕生が必要条件となるのは確かだろう。