レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、F1イタリアGP予選におけるF1競技委員の判断は「あまりにも保守的過ぎた」と批判している。
■2時間半も中断したイタリアGP予選
先週末にモンツァサーキットで行われた今季のF1第13戦イタリアGP予選は雨にたたられてしまった。それでも定刻に予選Q1が開始されたものの、その直後にハースのロマン・グロージャンがコントロールを失いクラッシュ。
これで赤旗中断となった予選セッションはその後路面コンディションが回復しないという理由により再開が大幅に遅れるという事態となってしまった。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のF1競技委員はおよそ15分ごとに路面状況をチェックしていたものの、そのたびにセッション再開の延期を発表。最終的にセッションが再開されたのは2時間半以上を経過した時点だった。
■もっと早く再開できていたはずだとホーナー
レインコートや傘で雨をしのぎながらセッション再開を待っていた観客や、テレビの前で待たされ続けたファンがかなり不満を募らせていたのは事実だ。
この件に関し、ホーナーは次のように語った。
「正直に言って、彼ら(FIA)の姿勢は非常に保守的だったと思う。あまりにも保守的過ぎたと言ってもいいだろうね」
「F1はいい天気でなければ行うことができないスポーツではないんだ」
「安全面の見地から一定の注意が払われたことは理解できる。だが、実際にはもっと早く走行を再開できていただろうと思う」
だが、この問題について次回のF1ストラテジーグループ(FIA、F1オーナー、F1チームなどによって組織される意思決定機関)会議に要検討事項として提案するつもりかと質問されたホーナーは次のように答えた。
「私は、これはどちらかと言えばFIA内部で検討すべき問題だと思っているよ」