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【決勝レポート】フェラーリの地元でハミルトン完勝 ホンダ勢はPUに泣く/F1イタリアGP

2017年09月03日(日)23:08 pm

2017年F1第13戦イタリアGPが9月3日(日)、モンツァ・サーキット(全長5.793km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。今季6勝目、通算59勝目。

●【決勝結果】2017年F1第13戦イタリアGP、タイム差、周回数、ピット回数

雨となった予選が番狂わせの結果となったことに加え、合計9人がグリッド降格ペナルティーを受けるという大荒れの事態となった今年のイタリアGPだが、今日は明るい日差しのもとドライコンディションで53周のレースがスタート。

直後に3番手スタートのエステバン・オコン(フォース・インディア)が最年少フロントロースターターとなったランス・ストロール(ウィリアムズ)を追い抜いて2番手に浮上。5番手スタートのキミ・ライコネン(フェラーリ)もバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)を追い抜いて4番手に上がる。

グリッド降格ペナルティーを受けて13番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も一気に8番手にまでジャンプアップ。18番手からスタートしたストフェル・バンドーン(マクラーレン)も15番手にまで順位アップを果たした。

■メルセデスAMGが盤石のレース運び

しかし、2周目にボッタスがライコネンを抜き返して再び4番手に浮上。3周目にはフェルスタッペンがフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とターン1で接触し、右フロントタイヤがパンクするというアクシデントが発生。フェルスタッペンはなんとかピットまで戻ってタイヤ交換を行うが、これで最下位にまで下がってしまう。

その後ボッタスがストロールとオコンをかわして2番手に浮上、メルセデスAMGの2台が集団をリードする形となる。その後ライコネンの前に出たベッテルが、ストロールとオコンもかわし、メルセデスAMG勢に次ぐ3番手に浮上した。

レースが15周目を迎えるころにはピットに入ってタイヤ交換をするドライバーが出始め、順位がシャッフルされ始める。上位を走行するメルセデスAMGの2台とベッテルはピットインを遅らせてライバルたちとのギャップを広げていく。

■バンドーン、無念のリタイア

この間に16番グリッドからソフトタイヤでスタートしたダニエル・リカルド(レッドブル)がいいペースで走行を続け、着実に順位アップ。レースが折り返し点を迎えるころにはメルセデスAMG勢とベッテルに次ぐ4番手にまで浮上する。

29周目にフェルスタッペンが再びピットに入りタイヤ交換を実施。ここでまた17番手に順位を下げたフェルスタッペンだが、新しいタイヤでペースアップを図り、着実に中団グループのクルマを追い抜きながら順位を上げていく。

3番手を走行していたベッテルが32周目にピットイン。まだタイヤ交換を行っていないリカルドの後ろ4番手でコースに復帰する。その直後にハミルトンとボッタスも相次いでピットイン。余裕をもってトップと2番手の位置を守ってコースに復帰する。

34周目にバンドーンのクルマにトラブルが発生。バンドーンはスロー走行でピットに戻るも、ここでリタイアとなってしまう。

■ハミルトンが今季初の連勝を達成

38周目にリカルドがピットに入り、スーパーソフトタイヤに交換。リカルドはライコネンの後ろ5番手でコース復帰。リカルドは41周目にあっさりとライコネンを追い抜き、4番手に再浮上する。

その後リカルドはベッテルよりもかなり速いペースで10秒ほどのギャップを縮めにかかる。後方では一時最下位に落ちたフェルスタッペンが怒とうの追い上げを見せてポイント圏内の10番手にまで復帰してきた。

レースが残り2周となったところでマクラーレンが無線でアロンソにリタイアを指示。アロンソは2戦連続のリタイアでレースを終えることに。

レースはそのまま最終ラップを迎え、メルセデスAMGのハミルトンが前戦ベルギーに続き今季初となる2連勝をポール・トゥ・ウィンで達成し、シーズン6勝目、通算59勝目を飾った。2位にボッタスが続き、リカルドの追い上げを振り切ったベッテルが3位でフィニッシュしている。

この結果ドライバーズランキングはハミルトンがベッテルを逆転して3ポイント差でトップに立った。

■イタリアGP決勝トップ10(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)
3位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
5位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
6位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
7位/ランス・ストロール(ウィリアムズ)
8位/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
9位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
10位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

規定数を超えるパワーユニットエレメント投入で大きなグリッド降格ペナルティーを受けてレースに臨んだマクラーレン・ホンダ勢だったが、アロンソとバンドーンのいずれもトラブルによるリタイアに終わっている。

次戦F1第14戦シンガポールGPは9月15日(金)の現地時間16時30分(日本時間17時30分)に開幕。決勝は9月17日(日)の現地時間20時(日本時間21時)にスタートする。

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