フォース・インディアが、今後の展開次第では自分たちのドライバーにレース出走を禁ずる処置をとる可能性を示唆した。
【動画】フォース・インディア、2度も激しい接触で同士討ち/F1第12戦ベルギーGP
■いまや敵対関係に陥ったペレスとオコン
先週末にスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたF1ベルギーGP決勝では2度もフォース・インディアのドライバー同士が接触するという“事件”が発生。
バクー市街地サーキットで行われた第8戦アゼルバイジャンGP決勝でも同士打ちをしていたセルジオ・ペレスとエステバン・オコンの関係はさらに悪化をたどっている。
「バクーで彼が僕を壁にウォールにぶつけさせたことを思い出してもらう必要がある」
そう語った27歳のメキシコ人ドライバー、ペレスは次のように付け加えた。
「そのことがあったから今度は僕が同じことをしたんだと言っているわけじゃないよ。だけど、あのときから関係が悪化していたんだ」
20歳のフランス人ドライバー、オコンの方も黙ってはいない。
「彼にはもうすぐ子供も生まれるっていうのに、彼は死にたいとでも思っているのかな?」
■今後は明確なチームオーダーも
フォース・インディアのチーム代表であるビジェイ・マリヤは、レース後にチームが出したリリースの中で今後はチームメート同士が争うことを禁止するとともに、チームオーダーの発令も示唆している。
だが、フォース・インディアの最高執行責任者であるオットマー・サフナウアーはさらに強硬な対策をとる可能性を示している。
サフナウアーは次のように語った。
「もしまたこういうことが起きたならば、我々としては代わりに誰をクルマに乗せるか考えなくてはならなくなるだろう」
■ペレスの陳謝を受け入れるとオコン
こうしたチームの反応を受けてか、オコンは28日(木)に自分のSNSアカウントを通じて次のようなコメントを行っている。
「あのとき(スパでの接触)は危険な状況となったこともありすごく取り乱してしまった。だけどこれからは前を向いていくつもりだ。僕たちはチームだし、チームメートからの陳謝を受け入れたいと思う」
「僕たちは今後はもっとうまく一緒にやっていきたいと思っている。僕はサハラ・フォース・インディアの成功に向けて全力を尽くしていくし、共にもっと素晴らしい成果をあげていくためにこれまでのことはもう過去のことにできると確信している」
そう述べたオコンは、次のように結んでいる。
「僕たちには(コンストラクターズランキング)4位を守るという大きな挑戦を行っているところだし、この目標を見失うようなことはない」