NEXT...F1開催スケジュール

レッドブル、シーズン後半の目標は打倒フェラーリ

2017年08月16日(水)17:19 pm

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2017年F1シーズン後半にはフェラーリを上回る成績を残したいと語った。

■3番手チームが定位置となった今季のレッドブル

2010年から2013年までセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)を擁してF1タイトル4連覇を達成したレッドブルだが、現在のパワーユニットが導入された2014年からはタイトル争いに加わることすらできない状態が続いている。

シャシーやタイヤのレギュレーションが大きく変更され、エンジンパワーへの依存度が相対的に低くなると考えられていた今季はレッドブルが再びトップ争いに加わってくるだろうと考えられていた。だが、実際にシーズンがスタートしてみれば、トップ争いができるチームはメルセデスAMGとフェラーリに限られ、レッドブルは3番手チームの位置に定着するという状態となっている。

ホーナーは最近、序盤の不振はファクトリーで行った風洞テストなどによるデータと実際のサーキットでの結果がうまく一致できていなかったことだと明かしている。

さらに、ルノーの今季型パワーユニットが信頼性とパフォーマンスの両面でメルセデスやフェラーリのレベルには到達していなかったのもレッドブルにとっては大きな誤算だったと言えるだろう。

だが、その後の改善開発により、レッドブルの最近のパフォーマンスは向上してきており、メルセデスAMGやフェラーリとの差も確実に縮まってきている。

■カナダ以降はフェラーリと互角の戦いも

『f1i.com』は、ホーナーが次のように語ったと報じている。

「我々は(今季)優勝1回を含む6回の表彰台という位置にとどまっている。我々は望んだ位置にはほど遠いところにいるし、メルセデスAMGとフェラーリには大きく後れをとっている」

「だが、モントリオール(第7戦カナダGP)からシルバーストン(第10戦イギリスGP)までの4レースだけで見れば、フェラーリは我々よりも2ポイント勝っただけだ。そして我々はこれらのレースにおいても100%の信頼性を手にしていたわけではなかったんだ。最近の数レースではいいベースをつくることができたよ」

■メルセデスやフェラーリを逆転するのは不可能

今季ここまでの11戦を終えた時点で、コンストラクターズランキングのトップに位置するメルセデスAMGは357ポイントを稼いでおり、それをフェラーリが39ポイント差で追う展開となっている。そしてレッドブルはすでにメルセデスAMGとは173ポイント差、フェラーリとは134ポイント差となっている。

この数値は、今後メルセデスAMGやフェラーリが連続してトラブルに見舞われるといった大異変でもない限り、逆転は現実的には不可能な差だと言っていいだろう。

■フェラーリと互角以上の戦いをするのが後半の目標

ホーナーも現実的に今季フェラーリやメルセデスAMGに追いつくことはもう無理だと認識しているが、シーズン後半にはフェラーリと互角以上の戦いをすることを目標にしたいと次のように語った。

「タイトル争いという観点からは、我々とメルセデスAMGやフェラーリとの差は逆転を狙うにはあまりにも大きすぎるよ」

「だが、シーズン後半には少なくともフェラーリを上回りたいと思っている」

「もしこれからシーズンが終わるまでの間に我々が表彰台争いに加わり、いくつかのレースで表彰台の高い位置につくことができれば、それも可能だと思うよ」

そう述べたホーナーは、次のように付け加えた。

「それは現実的ではあるけれど、我々にとっては挑戦的な目標だと思っている」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック