トロロッソのカルロス・サインツが、一時ぎくしゃくしていたレッドブルやトロロッソの首脳陣との関係はすでに改善されたと語った。
■契約破棄を望んでいるとうわさのサインツ
レッドブルの契約下にあり、ジュニアチームのトロロッソで今季3シーズン目を迎えているサインツ。期待していたレッドブル昇格の望みがないことから、現在の契約をなんとか破棄して2018年はほかのチームへ移籍したいと考えているようだと伝えられていた。
うわさでは、昨年サインツとの交渉を行っていたルノーが今もサインツ獲得の望みを捨てていないようだとも言われている。
■契約違反をするつもりはない
だが、サインツは今の契約を破るつもりはないとスペインの『SoyMotor(ソイモトール)』に次のように語った。
「普通の生活でもそうだけど、F1においても契約は非常に重要なんだ」
「自分の状況を考えれば、僕は今いるところに満足しているし、契約を破るつもりなどまったくないよ」
■チーム首脳との関係も改善
だが、サインツはレッドブルのおひざ元レッドブルリンクでF1オーストリアGP(第9戦)が開催されたとき、2018年も引き続きジュニアチームのトロロッソで走ることはないと思うと発言。これに対してレッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコやチーム代表のクリスチャン・ホーナーが激しい非難を行ったといういきさつがあった。
その一件に関し、サインツは次のような説明を行った。
「あれはすべて文脈を無視して解釈されていたと思う。僕の発言や恐らくは彼ら(レッドブル首脳)の反応のいずれもがね」
「その問題は解決されたし、今ではずっとよく分かりあえているよ。今ではみんなかなり落ち着いているし満足できている」
■チームメートもライバル
一方、そのサインツは最近コース上で同士打ちクラッシュを演じたチームメートのダニール・クビアトとの関係が悪化しているとも言われている。
だが、クビアトとの関係についてもサインツは次のように語った。
「そういうことも起きるものさ。F1で1年を過ごしていれば自分のチームメートと少しばかり緊迫したレースをすることもよくあるし、チームのボスが何か言うことだってあるよ」
そう語った22歳のサインツは、次のように付け加えた。
「僕はすごくいい年にできているし、チームのすごくいい成績にも貢献もできている。僕が多くのポイントを獲得しているからね。それについて僕は満足できるし、誇ることができると思っているよ」