メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフは、低速サーキットではフェラーリのほうが速いと認めている。
F1第11戦ハンガリーGPでは、予選、決勝ともフェラーリが1-2を決め、メルセデスAMGは3位と4位に甘んじた。フェラーリは、やはり低速サーキットの第6戦モナコGPでも予選・決勝で1-2だった。
■高速サーキットに自信を持つメルセデスAMG
そのためヴォルフは、低速サーキットのシンガポールGP(9月17日決勝)を警戒している。
「これはサーキット特性によるものだと思う」
「シンガポールでも同様だろう」
「われわれの車のDNAは、高速サーキットで非常に優れたものだ。しかし、こうしたコースでは、ホイールベースの短いフェラーリのほうが速いんだよ」
■フェラーリのほうがオールラウンダーだとベッテル
だが、次のベルギーGP(27日決勝)が行われるスパ・フランコルシャンは、フェラーリがメルセデスAMGに対して後れを取ったイギリスGP同様、高速コーナー中心のサーキットだ。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ヴォルフの意見について聞かれ、こう答えている。
「シルバーストンを指摘したいなら、僕たちは優勝できるほど速くなかった。それは事実だ。でも、ひどかったわけでもない」
「僕たちは土曜日にメルセデスAMGの1台を予選で上回った。だから、いい軌道に乗っていると思う」
「一番大事なことは、僕たちがここまで常に上位にいたことだ。僕たちのペースは常に良かった。だから、次の数戦についても何も恐れることはないと思う」
■改善に期待するライコネン
チームメートのキミ・ライコネンも同じ意見だ。
「まず休暇を取って、それからスパでどうなるか見てみよう」
「いま見たところでは、ここほど楽には運ばないと言えるんだろう。でも当然、僕たちも改善しようと努力するし、ベストを尽くす」